リモートで映画製作 群馬大生が企画 来月公開 全国120団体参加
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映画の完成に向けて意気込む熊谷部長(左)と福井建一郎副部長

 映画を愛好する全国の大学生が撮影した映像を1本にまとめ、長編のオムニバス映画を製作するプロジェクトが進んでいる。新型コロナウイルスの影響により大学などの映画・放送系の活動が制限されていることから、群馬大の学生がリモート撮影などを活用した映像製作を全国の大学生に提案したのがきっかけ。共通テーマに「希望」を掲げて映像を募り、締め切りの12日時点で120以上が寄せられた。関係者は動画投稿サイト「ユーチューブ」での8月の公開を目指し、編集作業を進めている。

◎アクション、SF、アニメ…表現多彩「ここまで集まるとは」
 発案したのは群馬大4年で同大映画部「MEMENTO」部長の熊谷宏彰さん(21)。コロナ禍で自宅待機が続く中で、「映画に関わる者として何かできることはないか」と、全国の学生との合同製作を思い立った。

 4月から6月にかけて会員制交流サイト(SNS)を通じて全国の映像や放送に関わる大学の部活やサークルに呼び掛けたところ、約120団体が参加を表明した。さらに有志を募り、製作委員会を発足。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」でメンバーと協議し、「映像は1分以内」「新規の撮影は『3密』の環境を避けた屋内に限る」「企画会議から公開までの全工程をリモート環境で行う」といったプロジェクトの方針を固めた。

 完成予定の映画タイトルは「突然失礼致します!」。熊谷さんが各団体に連絡する際の決まり文句で、「外出自粛を余儀なくされている人たちに、若い世代の映画に対する熱意を届けたい」という思いも込められている。

 集まった作品は、アクションやSF、アニメのほか、プロジェクションマッピングを活用した映像など多岐にわたる。これらを編集して100~120分程度の映画に仕上げ、8月16日から10月末までユーチューブで公開するほか、映画館での上映も目指す。

 「まさかここまで参加者や作品が集まるとは思わなかった。自分一人ではできなかった」とリモートでやりとりをするメンバーへの感謝を述べる熊谷さん。編集作業に当たり、「学生映画を身近に感じてもらい、発展につながるような作品にしたい」と意気込んでいる。

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