上野国分尼寺の金堂位置を特定 高崎市教委 主要な建物明らかに
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 奈良時代に創建された上野国分尼寺跡の発掘調査で、群馬県の高崎市教委は4日、本尊を安置した金堂跡の推定地から基礎工事とみられる盛り土の跡が出土し、金堂の位置が特定できたと発表した。金堂跡東側の回廊跡からは礎石が5カ所出土し、これまでの調査を踏まえ、回廊の全体規模もほぼ確定した。市教委文化財保護課は「国分尼寺内の主要建物群の配置がおおむね明らかになった」と成果を強調している。

 市教委による過去4年の調査で、尼坊跡や回廊跡が発見されて正確な位置が推定可能となったため、本年度は金堂跡の発掘に着手した。推定地の東半部を掘ると、地面を掘り下げ、突き固めた土で埋めた基礎工事の跡が残っていた。金堂の基礎となる盛り土「基壇」を外装した可能性のある凝灰岩の切り石も出土した。金堂の周辺に沿うように埋め込まれていた瓦列も見つかり、雨落ち溝のような役割だったと想定されている。

 この結果、金堂の基礎の範囲は東西27.3メートル、南北20.1メートルと想定され、基礎工事は少なくとも深さ1メートルにわたって行われたと考えられる。

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