消えた母校の思い 音楽の輪で伝える 創造学園大卒業生
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母校で学んだ音色を奏でる出演者

 運営する学校法人の経営悪化などにより、2013年3月で“廃校”となった群馬県の創造学園大の卒業生によるコンサート「音楽の輪」が7日、前橋市の昌賢学園まえばしホール(市民文化会館)で開かれた。「母校で学び、巣立った事実に変わりはない。音楽の力でつながりたい」と卒業生が集まり、初めて企画した。08~12年に卒業し、現在も県内外で音楽活動を続ける11人が出演して、同大で磨いた音色を奏でた。

◎11人、思い出話や近況伝える

 ピアノやフルート、クラリネット、声楽、パーカッションなど、それぞれが学んだ分野で多彩な楽曲を披露した。演奏前には、母校の思い出話のほか、プロ活動や音楽教室講師といった現在の取り組みを紹介する場面もあった。

 高崎市の電子オルガン奏者、土屋恵理子さん(33)は大学2年時に学内試験で弾いた曲をアレンジして披露し、「思い出の楽曲。大学で学んだ芸術、創造への考え方は、今の音楽活動に生きている」と感謝の気持ちを述べた。

 同市在住で、藤原歌劇団準団員として都内などで活動するソプラノ歌手、三輪英さん(30)が発起人となり、開催を仲間に呼び掛けて実現した。三輪さんは「閉校したが、卒業生で今も活躍している人がいることを知ってほしい」と話した。同大の元非常勤講師で、クラリネット奏者の加藤昇さん(74)も特別出演した。

 同大を巡っては、運営していた学校法人堀越学園で教職員への給与不払いが続いたことや、財務書類が適正に作成されなかったことなどを受け、文部科学省が13年3月28日、同法人に解散命令を出した。活動していない法人を解散させた例はあるが、学生を抱える法人への発令は初。同大最後の卒業式は同年3月16日、中山キャンパス(同市吉井町岩崎)で開かれた。

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