映像の力で観光地応援 大手触れぬ 地元の声を 前橋国際大生2人が県内PR動画
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草津温泉でインタビュー撮影を行う「NowNever.」の2人

 新型コロナウイルス感染症の影響を受ける県内観光地を映像の力で応援しようと、共愛学園前橋国際大の学生2人が立ち上げた映像制作チーム「NowNever.(ナウネバー)」が精力的に活動している。草津温泉のPRの他、県内企業のPR動画も手掛ける。チームの一人、アジズ・アフメッドさん(21)は「ゆくゆくは法人化して活動していきたい」と意気込んでいる。

 きっかけは、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が解除された5月。同大のアジズさんと鹿子島杏介さん(21)が「大手のニュースでは触れられない地元の声を届けたい」と草津温泉観光協会に働き掛け、活動に発展した。

 ボランティアでの草津温泉の地元の声を届けるユーチューブ動画「アフターコロナ企画」の制作に加え、国際協力機構(JICA)による中南米の小規模農家向け動画教材、群馬ヤクルトの企業PR動画といった撮影にも奔走している。

 草津温泉協会専務理事の田所龍士さん(57)は2人と地元住民との橋渡しをして、自身もダイニングバー「あ・うん亭」代表としてインタビューを受けた。2人の活動について「当時は5月の連休明けで客が全く来なかった最悪の時期。2人の行動力や発想に感銘を受け、みんながインタビューを喜んで引き受けた」と振り返る。

 メンバーのアジズさんは8歳の時にパキスタンから日本に移住した。漢字が苦手だった中学・高校時代に「得意な国際関係分野でいこう」と決意。同大に進学して、鹿子島さんと出会った。「群馬は何もないと言われがちだが、よく見ると海外にはない四季や、山の美しさがある」と魅力を語る。

 県全体の魅力を映像で伝える「グンマーベーションプロジェクト」、草津温泉でのプロジェクションマッピング、書類の書き方やごみの捨て方といった日本の暮らしを外国籍の住民に分かりやすく紹介する動画などの企画を温め、アイデアは尽きない。

 鹿子島さんは「(取り組んでいる活動では)撮るだけでなく、いろいろな人、さまざまな視点からの話を聞くことができる。自分が動いた先で人の輪ができていくのが楽しい」と話している。

 問い合わせは、NowNever.の公式ホームページへ。

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