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前橋城の正面玄関として江戸時代前期に造られた「大手門」の石垣の一部が前橋市内の工事現場で見つかった。前橋城の遺構としては最大規模とみられ、これまで絵図でしか分からなかった石垣の状態や門の正確な位置の把握につながるという。江戸末期の1867年に再築される以前の遺構は珍しく、市教委は15日に現地見学会を開く。
◎破却前の江戸前期の姿「今回の発見は貴重」
市教委によると、見つかったのは前橋藩主の酒井家が1600年代後半に造った大手門から伸びる橋のたもとにあった石垣とみられる。石一個当たりの大きさは幅約110センチ、高さ約80センチ。市指定文化財の車橋門(同市大手町)の石垣より大きく、表面を加工して隙間なく積んだ「
周辺の堀跡から瓦や、しっくいが付いた木片も大量に見つかった。前橋城は酒井家に続く藩主の松平家が1767年に川越に移ったのを機に破却されており、その際に壊され、堀に投げ込まれた建造物の一部とみられるという。
石垣は先月末、再開発ビルの工事中に地表から1.5メートル下で見つかり、工事を一時中断して市教委が発掘や調査研究を進めてきた。石垣は調査後に埋め戻して現状保存する予定だが、堀跡から見つかった建造物の一部は、建築予定の建物敷地内で公開する方向で調整している。
前橋城の門はこれまでに城内の車橋門と三の丸門が見つかっている。市教委は「破却前の江戸前期の姿を残しているものはほとんどない。調査して出てくるものは再築後のものが多く、今回の発見は貴重」と話している。
見学会は午前10時~正午と午後1~3時。希望者は現地(前橋市本町1丁目4番1)へ直接来場する。問い合わせは市教委文化財保護課(電話027-280-6511)へ。