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「もっとうまくなりたい」。こう意気込むのは群馬県藤岡市の美土里小学校1年、鈴木晴君だ。市内の「あけぼの保育園」に在園中から折り紙に没頭し、昨年からは人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを折り始めた。これまで100点以上を制作し、希望する友人らに自慢の作品を贈り続けている。
◎出来上がった作品は友人にプレゼント
年中児だった2018年夏、クラスの子たちと折り紙やシールなどで一つの作品を作っていた際、シールを何枚も貼り付けて独創的な並びを表現した。周囲から褒められると折り紙にもひときわ興味を示すようになり、園での自由時間や自宅で作り方を教わったり調べたりしながら打ち込んだ。
表現力が評判となり、作品がクラスなどに飾られることで指先に力が入った。同園の保育士、友成純子さん(42)は「折り目へのこだわりには目を見張るものがあった」と振り返る。
テレビで見てから「鬼滅」を好きになった鈴木君は昨秋、大ヒットを記録した「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を鑑賞。映画館に飾られた折り紙製のキャラクターたちに目を奪われた。
「自分も作ってみたい」。ユーチューブで解説動画を見ながら“全集中”で制作を開始。出来上がった作品を欲しがる友人らにプレゼントするようになった。
続けるうちにキャラをより小さく折れるようになるなど上達。一度折り始めたら仕上げるまで手を止めない集中力は折り紙つきだ。
鈴木君は「作るのを頼まれるのはうれしい」と照れ笑いする。小さな名人が生み出す作品が、これからも多くの人を笑顔にする。