糸のまちの歴史をプロジェクションマッピングで 前橋・旧安田銀行担保倉庫で上映 
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倉庫内に白と赤の光の曲線がゆらめくプロジェクションマッピング

 光の演出で前橋市の埋もれた魅力を掘り起こそうと、同市の電気工事会社、ソウワ・ディライトCEOの渡辺辰吾さんが28日未明、同市の旧安田銀行担保倉庫でプロジェクションマッピング「doors(ドアーズ)2021」を上映した。毎年1回ずつ7年をかけて上映し、市内の歴史や文化を盛り込んだ作品を披露する。

 1913年に建設された同倉庫が以前は繭や生糸の保管に利用されていたことから、作品は糸や繭をイメージ。糸のような白色の光と、コロナ禍の社会情勢を表す赤色の光がれんが造りの倉庫内にゆらめいた。

 2004年に国登録有形文化財になりながら、活用法を模索していた同倉庫に着目。倉庫の管理運営をしている村上雅紀さんは「普段閉ざされた場所を見てもらう良い機会」と喜んだ。渡辺さんは「養蚕が身近でない今、その歴史を感じられるアート作品にしたかった。前橋には素晴らしい場所がたくさんあることを知ってほしい」としている。

doorsは昨年、アーツ前橋(同市)を中心に開かれた「前橋の美術2020」の出品作として初公開。7日間の上映予定だったが、コロナ禍で1日のみの開催となった。渡辺さんは「良い意味でコロナを風化させないためにも継続的なアート表現をしていきたい」と前回を初回として、7年計画で毎年開くことにした。


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