「動く文豪」田山花袋の動画初確認 和服姿で帽子上げほほ笑み
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1924年4月24日、川崎市高津区で撮影された田山花袋の映像(郡山市提供)

 福島県郡山市と横浜市立大は26日、郡山市が所蔵する映像フィルムを修復中、明治から大正期に活躍した館林市出身の作家、田山花袋(1872~1930年)の映像を発見したと発表した。和服姿で帽子を持ち上げてほほ笑む様子が映っている。庄司達也教授(日本近代文学)は田山の映像確認は初めてとし、「新しかった映像メディアを文学者が使っていた様子も分かる」としている。

 田山は「蒲団(ふとん)」「田舎教師」などで知られる自然主義文学の作家。映像は24年4月24日に撮影された約50秒のモノクロで、出版社が企画した小旅行で川崎市高津区の多摩川を訪れた様子を捉えている。

 田山と親交があり、郡山市にゆかりのある作家、久米正雄の親族から市が98年に購入した18本のフィルムの中にあった。フィルムは固着するなど劣化が激しかったため、民間の映像会社の協力で修復。庄司教授は「映像の方が田山をより生々しく感じられる」と話した。

 今後、郡山市内の「こおりやま文学の森資料館」で公開する予定。久米の18本のフィルムには芥川龍之介を捉えた現存する唯一の映像も見つかっており、既に同館で公開している。市は未修復のフィルム10本も今後作業を進める。

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