新たな発見 群馬に集結 巡回展「発掘された日本列島」 今秋、歴博に出土品630点
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展示を予定する遠見山古墳出土の土師器(前橋市教委提供)

 文化庁は9日までに、全国各地で行われた遺跡調査の成果を紹介する巡回展「発掘された日本列島2021」を今月から11月にかけて、群馬、東京、北海道の3都道県で順次開催すると発表した。群馬県では10月9日~11月21日に県立歴史博物館(高崎市)で開く。群馬県での開催は2004年以来17年ぶり。土器や土偶など計約630点を展示する予定だ。

 巡回展は、遺跡の発掘についての成果や調査に基づく地域研究を紹介。直接鑑賞できる機会が少ない全国各地の埋蔵文化財を展示、理解を深めてもらおうと文化庁などが主催し、今回が27回目。全国の内容を網羅する中核展示のほか、開催地の研究成果を示す地域展示がある。

 群馬県での地域展示は8遺跡約250点を並べ、総社古墳群(前橋市)の遠見山古墳で発掘された土師(はじ)器や、首飾りをした人骨が見つかった金井下新田遺跡(渋川市)の発掘成果などを紹介する予定。世界文化遺産の富岡製糸場(富岡市)から発掘された明治期の生活雑貨品などの展示も検討しており、県埋蔵文化財調査事業団は「工女さんの暮らしぶりが垣間見える展示にしたい」とし、準備を進めている。

 中核展示のうち近年の発掘成果を説明する「新発見考古速報」では、縄文時代から江戸時代にかけての18遺跡を取り上げる。高崎市の高崎競馬場遺跡で出土した人形(ひとがた)容器や、千葉県我孫子市の下ケ戸(さげと)貝塚で見つかったミミズク土偶、山形県米沢市の大南遺跡から発掘された僧形神立像(そうぎょうしんりゅうぞう)が見られる。

 この他に、遺跡からの出土品などを交えながら、発掘調査に基づく地域研究の内容を解説。広島県福山市がなぜ先史時代から海上交通の要衝として栄えたのかや、守護大名の大内氏が京都や大陸から積極的に文化を受け入れて築いた山口市の「大内文化」の魅力に迫る。

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