ハンセン病療養者の短歌・俳句集刊行 1000人が悲哀、願い詠む
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「訴歌 あなたはきっと橋を渡って来てくれる」の表紙

 約千人のハンセン病療養者による短歌や俳句などを掲載した作品集「訴歌 あなたはきっと橋を渡って来てくれる」(皓星社)が刊行された。故村越化石さんら、群馬県草津町の国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」の入所者の作品も収録されている。昨年、同園の文芸活動の場として親しまれた機関誌「高原」が終刊したこともあり、同園入所者の作品に触れられる数少ない作品集となっている。

 全国の療養所の元患者らが残した約千冊の作品集をまとめた「ハンセン病文学全集」(同社)から、編者の阿部正子さんが抜粋した約3千の歌を掲載。一般社会から隔離された悲しみや、家族との再会を切望する歌が詠まれている。全国でも栗生楽泉園にのみ存在した懲罰施設「重監房(特別病室)」を詠む歌もあり、療養者が置かれた過酷な実態を伝えている。
(村上真代)

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