渋沢栄一の書簡を初公開 きょうから県立文書館 前橋の実業家・江原芳平宛て
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渋沢栄一が江原芳平へ送った手紙。長文かつ丁寧な筆跡に芳平への敬意がにじむ
渋沢がしたためた手紙の一部。「一月十九日 渋沢栄一 江原芳平様 梧下」などと書かれている

 日本資本主義の父と呼ばれ、群馬県とゆかりの深い実業家、渋沢栄一の直筆書簡が3日から、県立文書館(前橋市文京町)で初公開される。近代前橋の礎を築いた実業家、江原芳平へ送った手紙で、同館は筆跡や内容から「相手への敬意を払う、渋沢の姿勢が表れている貴重な史料」としている。

 書簡は1915(大正4)年1月19日付。同年3月の総選挙で当時の首相、大隈重信が養嗣子の信常を前橋市区の候補者に推薦するに当たり、信常への応援が可能かどうか芳平の意向を尋ねる内容となっている。この総選挙で信常は大隈伯後援会として前橋市区から出馬。立憲政友会所属で前職の竹越与三郎を破り当選した。

 芳平は、生糸輸出など絹に関わる事業を手掛けていた江原本家の20代当主。群馬銀行の前身で、後に芳平が頭取を務める第三十九国立銀行の開業時(1878年)から、栄一のいとこの渋沢喜作らと携わり、栄一へ経営の相談をしていた記述も残っている。(北沢彩)

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