伊勢崎の蚕業講習所 大正期の日誌発見 実習や生活、講習生記す 弥平旧宅見学の記録も
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新たに見つかった「講習生日誌」。4月13日には境島村の田島弥平宅の蚕室を見に行ったことが記されている
小林家で新たに見つかった「講習生日誌」などの資料

 大正から昭和初期にかけて、旧佐波郡茂呂村(現群馬県伊勢崎市)の蚕種業者、小林多一郎(1889~1949年)が運営した適蚕館蚕業講習所の講習生が付けていた「講習生日誌」が新たに見つかった。蚕体解剖生理や栽桑といった授業、実習内容について、講習生が毎日交代で記し、後に世界文化遺産になる田島弥平旧宅(同市境島村)の蚕室を見学したことも記録していた。休養日に理髪や映画館に出掛けたことまで書き残しており、適蚕館の具体的な教育内容や講習生の生活が分かる貴重な資料と言えそうだ。

 見つかった日誌は、表紙の日付から1期生のものとみられる。1920(大正9)年3月6日の〈開所式挙行〉から始まり、講習生9人が5月2日まで当番制で付けていた。蚕体解剖生理やホルマリン製法、栽桑といった学習内容や授業時間の記述が多く、次第に実習や試験が増えていく。(天笠美由紀)

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