コロナ下、サバゲー人気じわり… “暗黒時代”越え、女性や家族連れも楽しめる趣味に
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ゲーム開始の合図とともに相手陣地へ向かって走る参加者=高崎市のストーンピット高崎
近年は女性の参加者が増えている
ゲーム前には威力を必ずチェックする

 対戦相手の弾を避けながら、相手陣地へ向かって歩を進めてゆく。人との接触を避けながら楽しめるサバイバルゲーム(サバゲー)はコロナ下でも楽しめる趣味として人気を集めている。迷彩服やエアソフトガンを使うことから抵抗感を持つ人は多かったが、近年は誰でも安全に参加できる「フィールド」と呼ばれるゲーム場が増え、女性や家族連れの参加者も増えてきた。サバゲー歴20年以上の記者が変わりつつある現状を紹介する。

 「ナイスヒット!今通ります」。迷彩服に身を包み“自動小銃”で武装した男が手を上げて“戦場”を去っていく。サバゲーは主に直径6ミリのBB弾が発射できるエアソフトガンを使って対戦するゲーム。ルールによって異なるが、相手に撃たれたら「ヒット」と声を上げて退場するのが決まり。ヒット判定は撃たれた本人の自己申告によるのでフェアプレー精神が求められる。硬質の弾が素肌に当たって痛みを感じても、笑顔を見せる度量の広さが必要だ。

 群馬県高崎市吉井町のサバゲーフィールド「ストーンピット高崎」には週末になると、県内外から最新の米軍装備や迷彩のスカートなど、思い思いの姿にふんした愛好家が集まる。ゲーム歴40年の菊池淳一さん(49)=伊勢崎市=は「子どもの時に見たアクション映画の登場人物のようになれる」と魅力を語る。

 ストーンピット高崎ではルールの説明から始まる。参加者が持ち込んだエアソフトガンの威力が、銃刀法の規定以下か測定する。これは他のフィールドでも徹底して行っている。BB弾は自然環境で分解される植物由来などの製品のみ使用可能とするフィールドも多くなった。

 オーナーの福田将平さん(35)は「最近は親子連れで来る人が増えた。安全第一にルールをしっかり守ってくれるようになったことが大きい」と話す。

 サバゲーは1990~2000年代初めごろまで、「暗黒時代」があった。当時は弾を遠くまで飛ばす技術が未熟だったため、やみくもに威力を上げるパワー競争が過熱。その後、弾にスピンを掛けることで低いパワーでも飛距離を伸ばす技術が広まり、06年の銃刀法改正で威力の上限が定められたことで安心して遊べるようになった。サバゲーの統一ルールはないが、安全を重視して独自のルールを設定するフィールドが各地に整備され、愛好家のマナーが向上してきた。

 交際相手の影響で今年2月からゲームに参加している南雲桜子さん(21)=新潟県南魚沼市=は実際にプレーして印象が変わった一人。「最初は怖いイメージだったが、チームプレーで戦うところが楽しい」と話す。

 サバゲーは海外で「エアソフト」と呼ばれ、日本発祥の遊びとして受け入れられており、裾野はどんどん広がっている。フィールドによってはエアソフトガンや防具を貸し出しているので、手ぶらで参加できる。運動不足の解消にフィールドへ飛び出してみてはどうだろうか。

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