《ぐんまの聖地巡礼》アニメ「日常」 変わりゆく街に郷愁
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 非日常的な出来事が次々と起こるシュールなギャグ漫画「日常」。2011年にアニメが放送され、連載は15年に終了したが、現在まで根強い人気が続く。

 「時定(ときさだめ)高校」に通う女子高生の相生祐子(ゆっこ)、長野原みお、水上麻衣の3人を中心に、個性豊かなクラスメートや「時定市」の住民が騒がしい日常を繰り広げる作品だ。

 ゆっこらが通う学校は伊勢崎商業高がモデルで、原作者は同高出身の漫画家、あらゐけいいち。登場人物の名前に「中之条」や「安中」といった県内の地名が多く使われるなど、作中の節々に群馬を感じさせる。

 京都アニメーションが手掛けたアニメでは、オープニング映像や幕あいを含めて伊勢崎市内の風景が多く登場する。一方で、幕あいに登場した大手町郵便局が撤去されるなど、放送から10年という歳月の中で変化している街並みも多い。

 ちなみにJR伊勢崎駅(作中では時定駅)はアニメ放送前に既に改築されていたが、作中のホームは旧駅舎をモデルに描かれている。

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(1)伊勢崎商業高(波志江町)

 ゆっこらが通う学校のモデルとなった高校。原作者の母校ということで、図書室には「日常」の原作本や関連書籍のほか、同作者の「CITY」(2016~21年連載)の単行本も生徒に貸し出しており、現在も親しまれている。

(2)旧富士重工業伊勢崎製作所煙突(末広町)

 1話でロボット少女、東雲(しののめ)なのとぶつかった男子学生が、衝突によって生じた爆風で吹き飛ばされ、着地した煙突として描かれる。向かいにはサンデンフットボールパークがある。

(3)モスバーガー伊勢崎華蔵寺前店(堤下町)

 16話でゆっこら3人が勉強しながら、ゆっこの消しゴムの貸し借りを巡り知恵比べを繰り広げるファストフード店「DAIKU BURGER」として登場する。赤色だった看板は、現在緑色に変更されている。

(4)華蔵寺公園遊園地(華蔵寺町)

 12話でゆっこが現金4016円の入った財布を落とす遊園地のモデルとされているが、作中の遊園地と実際は異なる部分が多い。1970年に開園。新型コロナウイルスの緊急事態宣言期間が終わり、今月1日から営業を再開している。

(5)県伊勢崎土木事務所前の橋(安堀町)

 なのが学校に通い始める14話からのオープニング映像でみおが立っている橋のモデル。なのが登校する途中にも通る。この他、オープニング映像で、ゆっこがいる交差点が八幡町、麻衣が立つ高架橋前の十字路は太田町にモデルがある。

【取材後記】“鮮度”の大切さ知る

 記者は伊勢崎市出身。アニメ放送当時は高校生で、まさか地元が舞台だとは知らずに、学校に友人が持ち込んだ原作漫画を読んで笑い転げていた。再開発で当時と変わってしまった風景も多く、聖地巡礼は“鮮度”も大切だと思い知った。(高野誠也)

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