岡本太郎さんを身近に感じて 前橋で「太陽の鐘」完成式典
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広瀬川河畔で設置の準備が進む岡本氏の作品「太陽の鐘」

 芸術家、岡本太郎氏(1911~96年)が手掛けた日本万国博覧会(大阪万博)のシンボル「太陽の塔」(大阪市吹田市)内部の一般公開が始まり話題となる中、群馬県でも今年、岡本氏の作品を楽しめる機会が増える。前橋市の企業でつくるまちづくり支援団体「太陽の会」が設置する「太陽の鐘」の完成記念式典が31日に開かれるほか、秋には同市の美術館「アーツ前橋」で展覧会も予定される。個性あふれる造形作品で強いインパクトを残した岡本氏の感性を感じられる貴重な機会となりそうだ。

 前橋市では31日、市内の企業でつくる団体「太陽の会」が市街地を流れる広瀬川河畔に設置する岡本氏の作品「太陽の鐘」の完成記念式典が開かれる。市出身の糸井重里さんや同会の会長で眼鏡チェーン「ジンズ」の田中仁社長らも出席し、新たなシンボルの完成を祝う。

 作品は岡本氏が1966年に制作。直径約1.2メートル、高さ約2.4メートルの鐘と、高さ約7メートルの白いモニュメント、長さ24メートルの撞木しゅもくで構成される。所有する日本通運(東京都)が、太陽の会の活動に賛同し、市に寄贈した。

 式典を実施する市未来の芽創造課は「作品は地域の芽吹きのシンボル。より多くの人と完成を祝いたい」としている。

 岡本氏の魅力をさらに深く感じられる機会もある。同市の美術館、アーツ前橋は今秋、岡本氏の作品を展示する展覧会の実施を計画する。作品を管理する岡本太郎記念館(東京都)などと協力し、県内では未発表の作品なども展示する予定だ。近くに設置される「太陽の鐘」と合わせて岡本作品を楽しんでもらうことも狙う。

 幅広い世代から、時代を超えて愛される岡本作品の魅力はどこにあるのか。第19回岡本太郎現代芸術賞で、最高賞を受賞した高崎市出身の美術作家、三宅感さん(34)=東京都=は自身の創作にも影響を受けた部分があると説明した上で「大人でも子どもでも楽しめる、ダイナミックな造形美に引き寄せられるのではないか」と指摘している。

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