メキシコで石仏写真展 米大陸文明との違い示す 高崎の佐藤さん
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メキシコ・ハラパ人類学博物館で個展を開いている佐藤さん

 宗教造形について研究する群馬県の石仏写真家、佐藤宗太郎さん(82)=高崎市吉井町石神=が、「巨石人頭像」の展示で知られるメキシコ・ベラクルス州のハラパ人類学博物館で個展を開いている。1960年代に全国で撮影した70点を紹介。メキシコと日本の古い石の文化を比べ、相互理解を促す展示として現地で注目されている。

 大きなサイズで縦3メートル、横2メートルに及ぶ垂れ幕や、額装に入った石仏の写真が並び、中之条町の道祖神など県内で撮影された6点も含む。佐藤さんが野にある石仏を探し歩いて本州、四国、九州の150カ所で撮影した。奈良時代から明治にかけての建造で、発行済みの写真集に収められている。

 博物館が米大陸で最も初期に起きたとされる古代文明「オルメカ文明」の巨石人頭像などを展示していることから、美術評論家の正木基・東京都目黒区美術館元学芸員が着想して個展を企画した。メキシコに伝わる古代の石像との文化の違いを視覚的に示す個展となり、関心を集めている。 宗教造形に関する著書もある佐藤さんは1986年に都内から高崎市(旧吉井町)に拠点を移して活動。海外で個展を開くのは初めてで、4月中旬の開始に合わせてメキシコを訪問し、現地の新聞などに取り上げられた。来年は首都メキシコ市での個展開催も予定されている。

 個展は6月6日まで。佐藤さんは「長い期間にわたる個展を開くことができてうれしい」と話している。

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