履歴簿を鉄道博物館に 鉄道文化むら アプト式のED40国重文へ
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重文指定される見通しとなった「ED40形式10号電気機関車」=鉄道博物館提供
宮城館長(左)に履歴簿を手渡す上原理事長

 信越線の碓氷峠の急勾配で活躍し、現在、鉄道博物館(さいたま市大宮区)に展示されているアプト式の「ED40形式10号電気機関車」が国の重要文化財に指定される見通しとなり、群馬県の碓氷峠鉄道文化むら(安中市松井田町横川)は7日、文化むらで保存していた同機の履歴簿を同館に贈呈した。ED40形式は1920~30年代、信越線横川―軽井沢間で使用され、10号機のみが現存している。

◎車両のデータや改造 修復歴記す

 同館によると、ED40形式は、旧鉄道省大宮工場(現JR東日本大宮総合車両センター)で、碓氷峠専用機として製造された国鉄初の本線用国産電気機関車。19年から23年にかけ14両が造られ、このうちの1両である10号機は21年に製造された。44年に東武鉄道に貸し出され、47年に廃車となった。

 履歴簿は車両のデータや改造・修復歴などを記す貴重なものという。通常、車両とともに保管されるが、10号機のものは旧横川機関区に残ったままだった。

 今年1月、調査で文化むらを訪れた文化庁の職員が履歴簿を見つけ、同館が文化むらに譲渡を要請した。

 10号機は同3月、文化審議会が文科相に国の重要文化財への指定を答申している。

 文化むらで開かれた贈呈式で、同館の宮城利久館長は「非常に貴重なもので、さらに価値が高まる」と感謝。文化むらを運営する碓氷峠交流記念財団の上原有一理事長は「車両と一体になり、より長く活用してほしい」と話した。

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