遺跡つくった榛名噴火を探る 渋川市教委が山巡りツアー
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二ツ岳の噴火の歴史や特徴を学ぶツアー参加者

 群馬県渋川市に点在する遺跡をつくる原因となった榛名山二ツ岳への理解を深めてもらおうと、市教委は2日、二ツ岳周辺で「榛名の噴火痕跡を探る山巡りツアー」を開いた。応募者約190人の中から抽選で選ばれた30人が、火山灰研究の第一人者で火山灰考古学研究所(前橋市)の早田勉所長の説明を聞きながら噴火の歴史や特徴を学んだ。

 参加者は県立伊香保森林公園入り口から二ツ岳爆裂口にある「オンマ谷風穴」や「オンマ谷」、「むし湯跡」などを経て、徳冨蘆花記念文学館駐車場までの約5キロを歩いた。コース沿いに点在する大小さまざまな岩の前や、険しい崖が望めるポイントなどで、早田所長が解説した。参加者は提供された資料を見比べたり、メモを取ったりしながら解説に耳を傾けていた。

 参加した渡辺忠良さん(66)=渋川市=は「火山や火砕流に興味があった。専門家の話を聞きながら歩ける機会はめったにないので、いい勉強になった」と話した。

 同市内にはよろいを着た人骨が出土した金井東裏遺跡や首飾りをした人骨などが見つかった金井下新田遺跡、軽石の下に古墳時代の住居跡が埋もれていた国指定史跡の黒井峯遺跡など二ツ岳噴火で被災した遺跡が点在する。

 ツアーは、こうした遺跡の特徴を理解するために、その基となった火山や噴火を知ることも大切だとして初めて企画した。地域の歴史や地形、特徴をより深く知り、地域づくりなどに生かしてもらうことも目指している。

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