W杯準々決勝 大泉でもブラジル熱烈応援 敗退に声失い顔覆う

 「あー」。店内に悲鳴のような声が広がった。サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の準々決勝は優勝候補のブラジルがベルギーに敗れた。ブラジル人4000人が暮らす群馬県大泉町では7日未明、飲食店などで試合を観戦した人たちが、まさかの母国敗退に顔を覆った。集まった外国人らは気落ちして家路につき、騒音苦情や混乱もなく、町は静まりかえった。

◎期間中5試合 トラブルや苦情はゼロ

 同町西小泉の飲食店「アシェバー」には7日午前2時すぎから人が集まりだし、村山俊明町長も訪れた。日本人、ブラジル人約30人が席を隣にしてブラジルを応援した。ベルギーに2点を先制されると、「もう攻撃しかない」「どんどんシュートしろ」と悲痛な叫びが上がった。

 高崎市の男性会社員(50)は「4年前にも、この店でブラジルを応援したが、前回よりも来店者が少なくてさびしい」と話した。自宅で観戦したブラジル男性(52)は「2点目を取られたところで寝た。もう結果に興味ない」とこぼした。

 W杯の期間中、群馬県警大泉署と町はブラジル人経営の飲食店やスーパー10店に「深夜早朝はお静かに」「飲酒運転禁止」と呼び掛けるポスターを配布した。

 ブラジル戦が行われる時間帯に合わせ、町職員4人が青色パトロール車2台で町を巡回し、町役場内にも管理職ら数人が詰めた。5試合目となったこの日まで、延べ50人が警戒態勢を取ったが、トラブルや苦情は寄せられなかった。

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