祭りの「由来」再発見 「鹿島大明神の物語」 現代語訳して出版
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「鹿島大明神の物語」をまとめた文科創生研究所の山崎代表

 地域の課題解決や活性化に取り組む文科創生研究所(山崎紫生代表)は、群馬県高崎市根小屋町の鹿島宮に伝わる祭り「鹿島の七日火」の由来とみられる物語が記された古文書を現代語訳し、書籍「鹿島大明神の物語」として出版した。神々が鬼から氏子を守り抜く話で、これを末永く語り継ぐよう説く内容。地域では物語の再発見を機に、祭りの運営を時代に合わせた形に見直し、伝承へ新たな一歩を踏み出した。

 鹿島の七日火は花火を仕掛けた万灯を奉納する祭り。根小屋町第二区(佐藤隆夫区長)の氏子が毎年8月7日に開いていたが、近年は少子高齢化や勤め人の増加で運営が難しくなっていた。

 そこで昨年4月、住民が参加しやすい8月第2土曜への変更を決定。これに前後して地域に残されていた古文書の解読が始まった。

 高崎商科大教授時代から学生と七日火に携わっていた山崎代表は、市歴史民俗資料館学芸員の大工原美智子さんに解読を依頼。昨年5月から6回にわたり、住民を交えた学習会を開き、物語を共有した。

 物語によれば「8月7日」は鹿島大明神らが鬼との戦いに勝利した日で、筆者は神々への感謝を持ち続ける大切さを訴えていた。

 佐藤区長は「鹿島様がみんなを守ってくれている。本が出たことで祭りを続ける張り合いが出てきた」と喜ぶ。

 書籍は税別1500円。内容を反映させた挿絵を盛り込み、漢字にはルビを振った。南八幡地区の小中学校などに贈ったほか、今年の七日火(11日)でも販売する予定だ。

 書籍の問い合わせは同研究所(電話027-315-2727)へ。

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