にぎわい 14年で幕 館林名物の「下町夜市」15日が最終回
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14年間続いた下町夜市。15日で最後の夜を迎える

 群馬県の館林市中心街で毎月第3土曜日に開かれている「下町夜市」(下町通り商店街振興組合主催)が、15日の第154回で幕を閉じる。14年間にぎわいづくりに貢献してきたが、地元店主の高齢化や廃業で担い手が減り、継続が難しくなった。地域に定着した名物イベントだけに惜しむ声は大きく、夜市が生んだ活気をつなごうと新たな企画が検討されている。

◎マルシェや家族集まれるイベント 次の企画を検討

 夜市は2004年10月、空き地・空き店舗を活用しながら街に活気を取り戻そうと、まちづくりを考える研究グループの提案に同組合が参画する形で始まった。飲食や雑貨などの屋台が通りに並び、来場者を迎えてきた。

 夜市に4年出店し、その後、下町通りにダイニングバー「FAT CATS」を構えた松本ちとせさんは「夜市のお客さんから出店を勧められた。経験のない人が月1回でも接客を勉強できるのは最初のステップとして良かった」と振り返る。ブラジルやタイ料理の店を開業する人も現れた。

 ただ、廃業などで夜市の運営に携わる地元店主は数人に減り、行政に頼らざるを得ない面も出てきた。実行委員長の三田英彦さん(54)は「担い手不足で安全を担保できなくなる恐れもあり、終了を決めた」と打ち明ける。

 下町夜市がともした火を消すまいとする動きも出ている。館林青年会議所を今月卒業する八木橋洋介さん(39)を中心に、東武館林駅西口の駅前広場で夜市やマルシェ、家族が集えるイベントを計画している。西口で店舗運営の練習を積み、東口の中心市街地で起業してもらう構想を思い描く。八木橋さんは「下町夜市のノウハウを継承しながら、交流人口が増え、長く続くものにしていきたい」と意欲をみせる。

 三田さんは「中心街の空洞化などに当事者意識を持つ人、起業する人を増やしたい」と話している。

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