20年春に新駅舎 みどり・東武阿左美駅
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阿左美駅周辺の完成イメージ
 

 公共交通の利便性を高めるため、みどり市は東武桐生線阿左美駅(同市笠懸町阿左美)の周辺整備に力を入れる。駅舎の新設移転や駅前広場の整備、駐車スペースの増設などを計画。バスやタクシー乗り場を充実させ、近くの岩宿遺跡やボートレース桐生を訪れる人の利用促進も狙う。近隣にはショッピングセンターの進出も計画されており、市は同駅を「南の玄関口」と位置付け、街づくりの拠点としたい考えだ。2020年春の供用開始を目指している。

◎商業集積踏まえ「南の玄関」整備 市が負担

 新駅舎は現在地から約200メートル、新桐生駅寄りに移転させる。建物は岩宿遺跡で出土した黒曜石の「槍先形尖頭器」をイメージし、黒色に菱模様を取り入れたデザインとする予定だ。

 5千平方メートルの駅前広場を整備し、送迎用駐車スペースを現行の6台から13台に、タクシーの停留スペースを2台から5台に増やす。多機能トイレや駅舎出入り口にスロープを新たに設けるなど、バリアフリー化も進める。

 駅舎の移転工事は東武鉄道が行い、市が全額負担。駅前広場を含む総事業費は12億円を見込んでいる。市議会12月定例会に提案し、可決された本年度一般会計補正予算に、駅舎建設費など8億円を債務負担行為として盛り込んだ。駅舎整備には、事業費の最大2分の1を補助する県のステーション整備事業補助金を活用する。

 周辺は大型商業施設の集積地で、来年春にはスーパーなど10店舗以上のテナントが入るショッピングセンター「アクロスプラザ笠懸」の開業も予定される。岩宿遺跡やボートレース桐生は県外からの来客が多く、市は特急「りょうもう」の停車について東武鉄道に働き掛ける方針。同社は「利用動向などを総合的に勘案して停車するかを判断したい」としている。

 現在の駅舎は1937年に建てられ、平均乗降客数は1日当たり578人(2017年度)。県道桐生伊勢崎線阿左美バイパスの拡幅工事に伴い、現行駅が予定地にあることから移転案が浮上した。市は13年度に新設移転に向けた基本計画を策定している。

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