「青山」地名ルーツの中之条 東京港区・岐阜県郡上市と交流事業
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花山院師重が館を構えたと推定される場所=中之条町青山

 東京都港区の地名「青山」のルーツとされる群馬県中之条町青山。さらに江戸時代に同町青山にゆかりのある藩主が治めた岐阜県郡上市を加えた3地域の交流事業が本格化しそうだ。同町関係者が20日に都市交流推進プロジェクト委員会を設立し、両地域でのイベントに参加したり、町内へのツアーを開催したりしていく計画だ。

◎後醍醐天皇の孫が居 → 子孫が江戸・青山に屋敷、分家が郡上藩主に

 南北朝時代の1384年ごろ、後醍醐天皇の孫・尹良ゆきよし親王のお供で群馬県を訪れた花山院師重かさんいん もろしげが同町青山に住み、青山姓を称したのが地名の始まり。子孫が江戸に屋敷を構えたことが、東京・青山の地名の由来とされる。

 一方、江戸時代に本家は篠山藩(兵庫県)、分家は郡上藩(岐阜県)の藩主に就いた。東京・青山と郡上市はこの縁で交流。同市に伝わる日本三大盆踊りの一つ「郡上おどり」のイベントを、東京・青山の秩父宮ラグビー場駐車場でも毎年行っている。

 プロジェクト委員会は、同町の委員22人で構成する予定。同町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」の山口通喜館長や青山地区の住民をはじめ、町、町議会、観光協会、観光ガイドボランティアらの関係者が参加する。20日に同町ツインプラザで設立総会を開き、正式に発足する。

 具体的には、観光ガイドボランティアなどを対象に町内のゆかりの地を巡るツアーを4月に開催。青山家が伝えた可能性のある国重要無形民俗文化財「上州白久保のお茶講」を体験したり、関連資料を展示するミュゼを視察したりする。その後は町民向けツアーも企画する。

 また、郡上市と東京・青山で行われている郡上おどりのイベントにも参加し、同市関係者の視察を受け入れる。四万温泉と組み合わせたツアー、ミュゼでの企画展、同町青山に歴史を紹介する看板を設置することも検討する。

 事務局を務める町企画政策課は「交流をきっかけに町民にも『青山』のルーツを浸透させたい」と意気込む。山口館長は「青山家についてはまだ分かっていないことが多い。研究を進めると同時に、今後どう活用していくのか考えたい」としている。

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