“大人の粉ミルク”人気 料理に活用、栄養補助 メーカーが相次ぎ商品化
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大人向け粉ミルクについて説明を受ける消費者

 大人向けの粉ミルクが注目を集めている。食生活で不足しがちな栄養を補う食品として商品化するメーカーが相次いでいる。2018年の市場規模は前年の10倍に拡大したという調査結果もあり、関係者は一時的なブームではなく日用品としての定着を期待している。

◎飲み物や料理に混ぜて手軽に栄養摂取
 大人向け粉ミルクは成人の好みに合わせてほのかな甘みを加えてあることが多い。湯や水に溶かして飲むだけでなく、コーヒーや紅茶に入れたり、シチュー、カレーといった料理に加えたりすることで日常生活で必要とされるカルシウムやタンパク質を手軽に摂取できる。各メーカーによると、栄養バランスを気にする50~70代の女性を中心に販売を伸ばしているという。

 市場をけん引するのは、森永乳業(東京都)が18年4月に一般発売した「大人のための粉ミルク『ミルク生活』」(300グラム入り、2106円)。16年10月からインターネット限定で取り扱っていたが、消費者からの要望が大きくなったため一般向けに広げた。

 18年10月には持ち運びに便利なスティックタイプを発売。出荷は当初計画の2倍以上で推移しており、「PR活動を継続し、日用品としての定着を図りたい」とする。

 雪印ビーンスターク(北海道)の「プラチナミルク・フォー・バランス」(300グラム入り、2138円)は群馬工場(大泉町)で製造されている。順調に売り上げを伸ばしており、「ヨーグルトや青汁に混ぜるなど、さまざまなレシピを楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 アサヒグループ食品(東京都)は18年の市場規模を前年の10倍となる5億6400万円と分析。新規参入組として19年2月に「カラダ届くミルク」(300グラム入り、2106円)を発売した。担当者は「まだまだ知られていない商品だが、認知の拡大を進め市場の活性化に努めていく」としている。

◎定番めざして販促活動も
 群馬県内の小売店でも販売は好調だ。マルエドラッグを展開するクスリのマルエ(前橋市)は18年春に取り扱いを始めた。店舗の薬剤師の販促活動などが奏功して、一時期欠品になるほど売れた。担当者は「商品の供給も安定してきた。ヒット商品で終わるのではなく、定番に育ってほしい」と期待を込める。
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 ホームセンターのジョイフル本田新田店(太田市)は、錠剤型のサプリメントよりも手軽に摂取しやすいと長所を指摘。「参入メーカーも増え、さらに需要が伸びそうだ」と予想する。

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