志賀草津高原ルート 開通 県がきょうにも容認 町は防災設備新設
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 草津白根山の白根山で噴火警戒レベル2(火口周辺規制)が続き、志賀草津道路(国道292号)の一部区間が通行規制されている問題で、草津白根山防災会議協議会(会長・黒岩信忠草津町長)は17日、規制区間内で避難訓練を行い、全線開通へ向けた安全対策の有効性を確認した。これを踏まえ、道路管理者の群馬県は18日にも、開通を容認する方向で最終判断する見通しだ。

 訓練後、取材に応じた黒岩町長は「想定通りに行えた。(求められていた)安全対策のハード面についてもそろった」と述べ、全線開通への手応えをのぞかせた。訓練に参加した気象庁や県の担当者らからも「おおむね問題なし」との回答があったという。

 志賀草津道路の規制解除については、12日の協議会の会合で規制解除の方向性が了承された。一方、全線開通に向けて協議会は、町に新たなシェルターの設置など防災設備の拡充を求めていた。これを受けて町は17日までに、噴火時に避難できるシェルター3基、噴火の危険を知らせるサイレン2基、噴火時に点灯して避難を促す電光掲示板1基を規制区間内に新たに設置した。

 開通の条件には監視員の配置も含まれる。配置する地点については、万座三差路と本宮、両地点の中間となる草津白根レストハウスとする予定。監視員が現地で火山活動の状況を確認し、危険と思われた場合は、町の判断を得る前でも即座に通行禁止にできる体制を整えた。

 このほか、道路通行車両に対し、火山活動の状況や危険性を知らせるチラシを入り口で配布し情報の周知を徹底する。オープンカーやバイク、自転車といった屋根のない車両は、規制区間の手前から通行を認めないなど厳しい条件を付けることにしている。

 志賀草津道路は19日午前10時、冬季閉鎖が解除となる。同時に全線開通すれば草津温泉の観光誘客の大きな弾みとなる。このため町は、一連の安全対策や条件を付けた上で、噴火警戒レベル2のままでも通行できる運用を目指してきた。

◎避難訓練でメールや誘導手順 確認
 17日、志賀草津道路の規制区間内で行われた避難訓練は、通行時に噴火が発生したとの想定で実施した。気象庁や県、町の担当者ら約50人が参加し、緊急速報メールでの周知や避難誘導の手順を確認。新たに設置した安全対策の有効性についても入念に検討した。

 湯釜火口から半径1キロの範囲外となる万座三差路と本宮、その中間地点の草津白根レストハウスで実施。気象庁から連絡を受けた場合と、監視員が目視で噴火の兆候を確認した場合を想定し、サイレンや電光掲示板を起動して迅速に通行車両に避難を呼び掛けた。

 一方、昨年1月の本白根山噴火で壊れた緊急速報メールのテストでは、一部機種に送信できない問題が見つかり、早急に基地局を設置する必要性を確認した。

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