厳格菜食者に群馬県産食材をPR ジェトロ群馬が需要拡大狙う
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 動物由来の食べ物を口にしない「ヴィーガン」を対象に群馬県の食材を売り込もうと、日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センターは、県産品をアピールする「群馬ヴィーガン・プロジェクト」に乗り出す。ヴィーガンに対応した県産食材メニューの開発のほか、海外レストランでのPRイベントなどを展開。ヴィーガン食材の産地として群馬の認知度を高め、2020年東京五輪・パラリンピックによる増加が見込まれる訪日外国人客(インバウンド)の受け入れ拡大につなげる。

 メニュー開発は、海外のシェフを招き、来日するヴィーガンをターゲットにした料理を群馬県食材を使って考案する。レシピを無料で公開し、飲食店や宿泊施設などでの活用を促す。

 世界中のヴィーガンが食事場所を探す際に用いることが多いとされるアプリ「HappyCow」に、これらの県内の対応施設について投稿を促し、群馬への来訪に結び付ける。

 海外レストランでのPRイベントも年度内に実施。ウメやこんにゃくといったヴィーガンに人気の食材の産地として群馬県を売り込み、県産品の輸出促進も目指す。

 ジェトロ群馬貿易情報センターの柴原友範所長は「県産品のポテンシャルは高い。ヴィーガンに優しい県として群馬を位置付けたい」とプロジェクトに期待を込める。

 同センターは今年3月、アメリカ、ドイツ、オーストラリアで活躍するヴィーガンのシェフら7人を群馬県に招き、野菜の生産現場の視察や加工食品の製造業者との商談会を実施。訪れたシェフらに県産食材が好評だったことから、プロジェクトが本格始動した。

 県と高崎市、高崎商工会議所も出資するなどして支援する。

 県は観光振興と農産物のブランド化の両面から効果を期待。観光物産課は「食は観光面での意思決定の重要な部分を担う」と指摘し、「ヴィーガンへの対応の充実は、海外から群馬が選ばれる理由になり得る」としている。

 プロジェクトの第1弾として今月27日、高崎市内で、ヴィーガンに関する基礎知識などを伝えるセミナーを開催する。レストランの関係者らが体験談を紹介する。

 《ヴィーガン》 動物由来の食品を食べない厳格な菜食主義者。肉や魚のほか、卵や乳製品、はちみつも食べない。ジェトロ群馬貿易情報センターによると、健康重視の食の志向は欧米を中心に広がっているといい、ファッションの一環として、定期的にヴィーガン食を楽しむスタイルも増えている。

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