朝採れ野菜 直送に路線バスが一役 片品→銀座のホテルへ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
路線バスに新鮮野菜が積み込まれ、東京・銀座への直送便がスタート=17日、道の駅尾瀬かたしな前のバス停

 路線バスの空きスペースで貨物を乗客と一緒に運ぶ「客貨混載」を活用し、群馬県片品村の野菜を東京・銀座のホテルに直送する事業が17日始まった。早朝に収穫した野菜を当日中に届ける。利用が低迷する路線バスを有効活用するとともに、都内の一等地への直送便で地場産野菜の知名度向上を図る。村は2020年の東京五輪や大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けたPR効果も期待している。

◎関越交通が沼田まで→ヤマト運輸が銀座まで
 関越交通(渋川市中村、佐藤俊也社長)とヤマト運輸(東京都)、村、村振興公社、村観光協会が連携して実施する。

 村内の生産者は毎日午前8時前、収穫した野菜を同村鎌田の「道の駅尾瀬かたしな」に出荷。その後、関越交通が運行するバスに設けた貨物スペースに野菜を載せ、ヤマト運輸沼田支店(沼田市)近くのバス停まで運ぶ。ヤマト運輸は午後6時までに「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」(東京都中央区銀座)に運搬。ホテルは翌朝以降にサラダなどで宿泊客らに提供する。

 関越交通は昨年10月から、沼田と片品を結ぶ路線でヤマトの宅急便を運ぶ事業を始めており、「今回はそれを発展させた形」(同社)。バスの空きスペースを野菜の輸送に使うことで収益拡大を期待している。ヤマトは業務の効率化を図ることができ、ホテルも差別化で集客につなげられる利点がある。

 佐藤社長は「旅客と運送業者が手を取り合い、片品のブランド価値を高める環境を整備したい」としている。

 野菜の配送は1日1便、最大20キロ。初日はレタス10キロを運んだ。今後はダイコンやキャベツ、トマト、トウモロコシなどを都内に届ける。生産者でつくる村農産物直売所出荷者組合の小林好久組合長は「新鮮野菜を全国に売り込むチャンスにしたい」と話した。

 梅沢志洋村長は「銀座のホテルで提供されれば安全性と信用度が担保される。『尾瀬』ブランドの野菜が広く認知され、より多くの店で使ってもらえるようになればいい」と期待している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事