「一段上のステージに」 群馬銀行頭取に深井彰彦氏を選任
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記者会見を終えて握手する斎藤会長(左)と深井頭取
新体制が始動し記者会見に臨む深井頭取(右)と斎藤会長

 群馬銀行(前橋市元総社町)は25日、株主総会と取締役会を開き、斎藤一雄頭取(70)と深井彰彦専務(58)をそれぞれ会長、頭取に選任する人事を承認した。頭取の交代は8年ぶり。代表権は2人が持つ。斎藤氏と記者会見した深井氏は「(斎藤氏の)8年間で顧客に価値ある提案をする仕組みを作ってきた。もう一段ステージを上げたい」と意気込みを語った。

 深井氏は会見で、コンサルティング業務などで手数料収入を増やす斎藤氏の路線を引き継ぐと説明。貸し付けなどによる利息収入も引き上げつつ、「収益の構造を思い切って変えていきたい」と意欲を示した。

 担当役員として作った中期経営計画にも触れ、「業務プロセス」「顧客との接点(チャネル)」「人材」の三つの改革を進めるとした上で「既に行内の合意はできている。間を置かずに新たなものを手掛けたい」と強調した。

 「顧客との接点」の改革では、大型商業施設への出店やインターネットバンキングの充実など多様な接点を用意し、さまざまな顧客の要望に対応するとアピール。「いろいろなものを試しながら、より良いものにしたい」と語った。

 他の地銀との経営統合については、「選択肢の中にはあるが、今選ぶ選択肢ではない」と現時点では具体的な検討事項にはならないとの考えを示した。

◎「多様なニーズ対応」…深井新頭取 収益構造改革に意欲
 群馬銀行(前橋市元総社町)の新頭取に就いた深井彰彦氏は25日、前橋市内で斎藤一雄会長と共に記者会見し、今後の経営方針や地方銀行との統合などについて語った。一問一答は次の通り。

―意気込みを。
 深井 斎藤会長の「価値ある提案」という方針のもとで、歴史的に高水準な利益を上げている。今後はどう維持・発展させるか。低金利など環境は難しいが、利息収入も維持・反転させ、コンサルティング業務を柱に収益構造を変えたい。

―顧客との接点改革の進め方は。
 深井 顧客のニーズが多様化し、来店したくない人がいる一方、じっくり資産運用や相続を相談したい人もいる。それぞれに満足してもらうため、店舗も多様化させ、ネットも充実したい。

―地銀再編をどう考える。
 深井 一行単独では解決できないことが多く、コンサルティングでも、フィンテック(金融と情報技術の融合)でも外部と連携している。ただ、経営統合は顧客に十分にサービスや商品を提供でき、収益を上げられるかがポイントになる。当行は外部との連携で十分できる。統合は選択肢としてあり続けるが、今する選択ではない。

―斎藤会長は、頭取だった8年間をどう振り返るか。
 斎藤 地域経済や取引先の発展に努力した。働き方改革にも取り組み、誰もが働きやすい職場づくりを進めた。業績も向上させ、各ステークホルダー(利害関係者)に、努力したものを届けられたのではないか。

 ふかい・あきひこ 高崎市出身。高崎高―早稲田大卒。1984年入行。92年米国スタンフォード大でMBA取得。ニューヨーク支店長代理、総合企画部長、常務などを経て、2017年6月から専務を務めた。

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