SNS発信や施策研究… 特別チームを編成 山本一太氏に聞く
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県政運営への意気込みを語る山本氏

 任期満了に伴う群馬県知事選の投開票から一夜明けた22日、初当選を果たした山本一太氏(61)が上毛新聞のインタビューに応じた。情報発信の強化で、知事の動向を県民に知ってもらうために会員制交流サイト(SNS)を活用するチームを立ち上げるほか、「群馬モデル」と呼べる施策を打ち出すため、先進事例の情報収集と研究を担う特別チームを編成する考えを明らかにした。副知事人事に関して「今は白紙だ」と明言は避けつつも、前例主義に陥らず、何事にも前向きに取り組める人を選ぶ意向を示唆した。

◎「県政に興味を」 閣僚招き群馬PRも
 SNSチームは広報部門に発足させ、知事の動向を随時、県民に伝える方針。19万以上のフォロワー(つながりを持つ人)がいる短文投稿サイト「ツイッター」などを活用する。休日には、個人的なスタッフが情報発信する態勢も整えるとした。「知事がどのような仕事をしているのかを伝えることで、県政に興味を持ってもらいたい」としている。

 特別チームについては、総務、企画、財政などの分野で活躍する県職員をメンバーとする方向性を示した上で、「アイデアは真っ白なところから出てくるものではない。ベストプラクティス(先進事例)を深化させていくところに群馬モデルがある」と説明。国内外の先進事例を研究する中で独自性を見いだし、県外から注目される施策を生み出したい考えだ。

 情報発信の強化の一環で最新の動画スタジオを県有施設内に構築する案も既に表明しており、「できるだけ早くとは思っている」と改めて強い意欲を示した。ただ、予算を伴うため、開設時期が定まらないのが現状。先行的に取り組む代替案として、高崎市内の自宅に簡易スタジオを設け、インターネット番組を定期的に放送する。

 準備が整い次第スタートし、月1回程度、現職閣僚らをゲストに招く方針。河野太郎外相らに出演してもらい、群馬県のPRにもつなげたい考えだ。

 情報発信の強化に向け、知事の定例会見の頻度を高めるのと併せ、ネット中継する考えも示した。

◎「空気から変えていく」…山本一太氏 一問一答
 21日投開票の知事選で初当選した山本一太氏(61)が22日、上毛新聞のインタビューに応じた。主な一問一答は次の通り。

―県民の期待を踏まえ、一夜明けた今の気持ちは。
 歴代最多得票で当選できたことはうれしく思うが浮ついた気持ちはない。知事になることが目的ではなく、知事という手段で群馬を良くすることが重要だ。ここからがスタート。責任感や緊張感に身が引き締まる思いがする。

―選挙では情報発信のためにスタジオを造ると発言してきた。
 県庁か、県の施設に最新の動画スタジオを造りたい。群馬の魅力を発信するためのインフラを自前で持つことは最優先でやらないと。農産物の販路改革やインバウンド拡大には知ってもらうことが重要。ネットメディアを駆使していきたい。

 また、スタジオができるまでは自宅を改装して簡易スタジオを造る。既に、河野太郎外相や世耕弘成経産相、菅義偉官房長官らに来県してもらって出演してもらう予定。主要閣僚を月に1度は呼びたいと考えている。

 今までよりも記者会見の頻度を増やし、全て生中継にしたい。発信したいことは山ほどある。

―選挙では民間の活用も訴えてきた。
 民間の経営感覚は絶対に必要だ。NPOとも連携し、県民一人一人の力を結集したい。目指すのは県民と直接つながれる知事だ。群馬を発信するためのメディアミックスをつくる野望もある。

―県の組織をどのようにしていくのか。
 知事は小さな大統領。何をやっているか知ってもらうためのSNSチームをつくりたい。県職員は優秀で真面目。その信頼を得て、高い能力をいかに活用していくかがポイント。さまざまな分野での先進的な新しいモデルを群馬から発信したい。

―副知事人事は。
 構想は練ってはいるが、今はまだ白紙。前例主義にとらわれない前向きな人を時間をかけて選びたい。

―トップセールスはどのようにやっていくのか。
 ASEANや米インディアナ州など群馬とのつながりが強い場所を見たい。安倍晋三首相にもお目にかかって、県産農産物が一部の国に輸出できない現状を何とかしたい。

―改めて意気込みを。
 知事は左手に現実を、右手では夢を持たないといけない。次の日からいきなり世界が変わるわけではないが、まずは空気から変えていく。

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