近視抑える世界初眼鏡開発へ ジンズHDが慶大ベンチャーと協力
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会見後に握手する田中氏(左)と坪田氏
開発する医療機器のイメージ

 眼鏡チェーン「JINS」を展開する群馬県のジンズホールディングス(前橋市川原町、田中仁CEO)は7日、太陽光に含まれる紫色の光「バイオレットライト」を活用し、近視の進行を抑制する世界初の眼鏡型医療機器の開発に乗り出すと発表した。慶応義塾大医学部発のベンチャー「坪田ラボ」(東京都)と共同で2023年の製造販売承認取得を目指す。

 田中氏とベンチャー代表を務める坪田一男・同大教授が東京都内で記者会見した。

 坪田氏らは3年前、バイオレットライトに近視の一因とされる眼軸長(角膜から網膜までの長さ)の伸びを抑制する効果があると発表。屋内環境では窓ガラスなどの影響でバイオレットライトがほとんど検出されず、現代人の近視増加の要因になっている可能性を指摘した。

 開発する機器はこの研究に基づき、フレームに小さな照射ライトを搭載して、屋外に3時間いるのと同水準のバイオレットライトを浴びられるようにする。近視が進みやすい6~12歳向けを予定しており、外見や重さなどは通常の眼鏡と変わらないデザインを目指す。

 本年度中に試作品を完成させ、安全性を確認した上で2020年以降に実際の着用を通じて効果を検証する治験に入る計画。田中氏は「近視の補正から抑制へと眼鏡の可能性をさらに広げ、社会の役に立ちたい。近視のない未来を目指す」と力を込めた。

 坪田氏は強度の近視は失明のリスクがあり、近視の増加が日本をはじめ世界的な課題になっている点を強調。「現代はなかなか子どもの外遊びが難しい。光環境をコントロールできるようにしたい」と話した。

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