高崎量子応用研究所 企業と共同研究 機能性材料を開発
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 量子科学技術研究開発機構(千葉市)は13日、機構の最先端の研究成果や大型施設を複数の企業に開放し、共同で研究開発をする事業を始めたと発表した。機構が得意とする分野でアライアンス(協力体制)をつくり、関心のある企業の参加を募る。高崎量子応用研究所(群馬県高崎市)は「先端高分子機能性材料アライアンス」の中心拠点になる。

 産業界が抱える技術的課題に対し、研究施設や資金を個別企業が賄うことは難しく、競合企業間では連携も難しい。豊富な人材や設備のある機構が、複数企業と共同で研究開発する仕組みをつくることで、企業は最新情報を効率よく入手し、製品化を進めることができるとみている。

 本年度は「機能性材料の開発」「精神・神経疾患治療薬の開発」「MRIと新規造影剤開発」の3分野で、企業や大学が会員として参加する「アライアンス」を構築。全会員で技術的課題や解決法の情報交換、開発目標の共有を行う協調の段階を経て、そこから一部会員が自社で製品化を進める。

 高崎量子応用研究所では、「放射線グラフト重合」で作製した高分子機能性材料の性質などを、人工知能(AI)などの統計手法を用いて解析できるようデータベース化。アライアンスの会員企業はそれを活用し、開発を効率的に進められる。

 現在、住友化学やダイハツ工業など4社が会員となっている。研究所は「エネルギーや環境、資源、ライフサイエンスなどを手掛ける地元メーカーにも参加してほしい」と呼び掛けている。

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