県9月補正予算案 “山本流”前面に 「新たな胎動予算」44.5億円
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9月補正予算案の概要を説明する山本知事
 
 

 山本一太群馬県知事は10日、総額44億5700万円の本年度一般会計9月補正予算案を発表した。魅力発信のための動画スタジオ整備に約1億1700万円を充てるほか、日本を代表する経済人や有識者らに群馬県の将来展望を議論してもらう「群馬サミット」(仮称)の開催に向けた費用も計上。インターネットを駆使したインバウンド(訪日外国人客)誘客促進策への経費も盛り込むなど、“山本流”を前面に押し出した編成となった。

 7月の知事就任以降、初めて補正予算案を編成した山本知事は、同日の定例会見で概要を説明。厳しい財政状況の中で喫緊の課題に対応する基本方針を示しながら「県民の幸福度を向上させ、県民の新たなプライドをつくっていくために、早急に取り組むべき事業を中心に予算措置することとした」と述べた。

 主要事業を (1)県民の新たな誇りの醸成 (2)新たな群馬モデル構築 (3)安心を支える社会基盤整備 (4)その他―に分けて整理した。会員制交流サイト(SNS)を活用し、県の魅力発信を県民に協力してもらう「群馬ブランド応援びと」(仮称)の導入検討など、各種施策の本格実施を見据えて調査費をちりばめたのも特徴で、山本知事は「何かが始まる予算、新たな胎動予算」と強調した。

 動画スタジオは県庁32階展望ホールの南西側に設ける計画で、年度内の完成を目指す。インターネット番組などの撮影と編集、配信に対応した機材購入と設置に約6200万円、設計・工事に約5500万円を見込み、専門知識がなくても操作可能な機材の導入を検討している。

 「群馬サミット」は群馬県の抱える課題や将来展望を議論する場を設け、意見や提言を次期総合計画に反映させることを見据える。関連費用として700万円を盛り込んだ。年度内にプレイベントを開き、2020年度の群馬サミット開催の足掛かりとする。

 外国人との共生に関する「群馬モデル」の構築事業には約160万円を計上。知事を座長とし、有識者を交えた共生推進会議を年内にも立ち上げ、受け入れ環境整備について議論する。また、外国人材を受け入れる企業や事業主を対象に専門家による相談会を開くほか、採用や活用に関するセミナーを開催。「外国人活躍推進キャラバン」を県内5カ所程度で行い、地域課題を話し合う機会も設ける。

 補正後の一般会計の総額は前年度比3.2%増の7737億2000万円。補正予算案は、18日開会の県議会第3回定例会に提出する。

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