第4次安倍再改造内閣 新閣僚に期待と不満 県民の声さまざま
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 第4次安倍再改造内閣が発足した11日、群馬県民からは新閣僚に期待する声とともに、10月の消費税率引き上げに絡む景気対策や、医療や年金といった社会保障、防災対策の拡充などを求める声が上がった。幅広い年代に人気が高い小泉進次郎氏の初入閣を歓迎する声の一方、女性閣僚が2人にとどまったことへの不満も目立った。

 選挙権年齢が18歳に引き下げられてから政治により興味を持つようになったという吉岡町の大学生、森田みきさん(19)は環境相として初入閣した小泉氏に注目する。「若い人が入閣してうれしい。若者の意見が政治に反映されやすくなってほしい」と期待した。

 みどり市の農業、金子昇さん(70)も小泉氏について「新しい時代にふさわしい人選。(環境相として)持続可能な社会の実現に向け、地球温暖化などの問題に世界と協力して取り組んでほしい」と要望した。

 一方、前橋市の城田勝次さん(79)は「あまり期待はできない顔触れ」と厳しい評価。「外相の交代は不安。(前外相の)河野太郎氏は韓国に対し毅然きぜんと接していたので評価していたのに」と残念がった。

 共愛学園前橋国際大2年の高田和佳さん(20)は女性閣僚が2人にとどまったことに「少なすぎる。半数は女性閣僚で占めてほしい」と注文を付けた。

 消費税率の8%から10%への引き上げまで3週間を切った。特別養護老人ホームきざきの郷(太田市)の工藤エミリ施設長(46)は「収入が変わらない一方で支出が増えるイメージ。節約傾向が強まるのではないか」と危惧する。「国民の生活に還元されるように、社会保障を充実させてほしい」と訴えた。

 藤岡市のイチゴ農家、伊藤靖浩さん(27)は「社会保障制度のための消費増税というが、生産者にはマイナスイメージだ」と指摘。「生産コストが増え、消費者の買い控えが心配。農業全般の振興策を」と話した。

 中之条町の高柳八郎さん(89)は、多発する自然災害への対策をはじめ、社会保障や子育て支援を挙げ、「今苦しんだり困ったりする人のことを考えて尽力してほしい」と要望した。

 このほか、丁寧な改憲議論や人口減少対策の充実を求める声もあった。

◎与党「安定感ある布陣」/野党「変化期待できず」…与野党議員ら
 改造内閣が発足した11日、県内の与党議員らは安倍内閣では最多となる13人の初入閣を評価し、「強力な布陣」と期待を寄せた。一方、野党側は「“お友達”内閣だ」「旧態依然」と冷ややかな視線を送り、対決姿勢を鮮明にした。

 自民党県連会長の小渕優子衆院議員は「内外の山積した課題を力強く進めていく上で安定感ある重厚で強力な布陣だ」と評価した。公明党県本部代表の福重隆浩県議は「新たな布陣でスピード感を持って課題への対策や国民の望む政策を実行、実現してほしい」と期待を込めた。

 一方、立憲民主党県連会長の長谷川嘉一衆院議員は「変化を期待できる際立ったものは何も感じない」と批判。麻生太郎副総理兼財務相や菅義偉官房長官の留任などから「政権中枢は旧態依然」と切り捨てた。

 国民民主党県連会長の後藤克己県議は「首相に近い“お友達”内閣」とした上で「野党が国会で内閣の姿勢をただし、存在感を示さなければ」と強調した。

 共産党県委員会の小菅啓司委員長は「立憲主義を破壊する暴走政治は変わらない」、社民党県連合の南雲鋭一代表は「改憲に向けた布陣」と警戒を強めた。

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