SUBARU 群馬製作所操業停止 部品調達に支障 4日半見込み
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車体生産を停止したSUBARU群馬製作所の本工場=16日午後、太田市

 群馬県に国内唯一の自動車生産拠点を置くSUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)は16日、群馬製作所(太田市、大泉町)での車体生産を午後3時すぎから停止した。台風19号の影響で取引先に浸水被害があり、部品の調達に支障が生じたため、米国拠点向けのエンジン生産など一部の工程を除いて操業を止めた。25日をめどに再開を目指す。

◎4日半の見込み
 群馬製作所では1日平均で約2500台を生産している。同社広報によると、土日や22日の祝日「即位礼正殿の儀」を挟むため、操業停止は実質で4日半の見込みだという。

 同社は主要市場の米国で販売好調を維持しており、日本から完成車の輸出も多い。生産停止が長期化して輸出が滞れば、販売戦略に影響が出る可能性がある。

◎早期の再開に期待…操業停止で地元・太田
 台風19号の影響で取引先に浸水被害があり、部品の調達に支障が生じたSUBARU。完成車を製造する群馬製作所の生産停止が長期化すれば販売戦略に影響する可能性があり、地元の下請け業者からは不安の声が上がる。

 「天災だから仕方ない」。同製作所矢島工場(同市)から出てきた50代の男性従業員はため息をついた。本工場(同市)で働く30代男性も「詳細な説明がないので不安を感じる」とつぶやいた。

 同製作所は今年1月にも調達部品の不具合で10日以上操業を停止している。この影響で業績が悪化した取引先は多く、下請けが集積する市内の関係者は再びの操業停止に不安を募らせる。

 金属加工会社の社長は「売り上げが大幅ダウンする」と嘆き、内装部品メーカーの社長は「決算に響く」と肩を落とした。別の企業幹部は「操業停止が長期化しないように願うしかない」と危惧する。

 スバルの取引先が多く加盟する太田商工会議所の正田寛会頭は「群馬製作所の操業が太田経済を回している。早期の操業再開を」と期待を込めた。

 スバルは台風で浸水した取引先企業について詳細を明らかにしていないが、「被災企業に人的、物的支援を行い、全力で復旧を急いでいる」と説明している。

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