盛り上がる筆記具市場 ヒット商品で注目 県内工場 好況に一役
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 消せるボールペンなどヒット商品の登場で筆記具に注目が集まり、市場が盛り上がりをみせている。筆記具メーカーの中には、国内で生産するインクのほぼ全量を群馬の工場で生産するなど県内に主要生産拠点を置く企業も少なくなく、市場の拡大に一役買っている。

 矢野経済研究所(東京都)によると、筆記具の市場規模は2013年度の894億円から17年度に979億円に伸びた。文房具全体では同時期で4671億円から4642億円とほぼ横ばいだった。

 「製品に使うインクのほとんどを群馬で作っている。商品の差別化のキーとなっている」。三菱鉛筆(東京都品川区)の群馬工場(藤岡市立石)ではヒット商品「ジェットストリーム」のインクをはじめ、カラフルなサインペン「ポスカ」などを製造している。

 インクは山形の工場で完成品になるが、サインペンは全工程を群馬工場で作っており、ここから海外にも輸出する。発色の良さが好評でアート作品に利用されるなど、同社の業績をけん引している。

 パイロット(東京都中央区)は伊勢崎市に2工場を稼働させており、油性ボールペンやシャープペン、シャープペンの芯を作っている。シャープペンでは強度がありながら書き味が滑らかな替え芯「ネオックス・グラファイト」が売れ、好調なシャープペン市場を支えている。

 36色とカラーバリエーションが豊富で国内外で人気のゲルインキボールペン「ジュース」も作っている。担当者は「伊勢崎を主力工場としており、弊社の量産品のかなりの部分を生産している」と話した。

 プラチナ万年筆(東京都台東区)は万年筆の軸やペン先、インクを群馬工場(伊勢崎市境伊与久)で生産している。万年筆市場は女性にも支持を広げ、近年は成長しているという。同社もカラフルなインクや、混ぜてオリジナルの色を作れるインクなどを群馬工場で生産している。「群馬工場は物流、生産の拠点として重要な役割を担っている。生産を伸ばしていきたい」とした。

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