《NEWSインサイド》「生糸のまち」再生へ 前橋市まちづくり
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「生糸のまち」再生に向けた計画策定で、重点区域の中心となる予定の臨江閣

 地域の歴史的景観の維持、向上を図る歴史まちづくり法を活用したまちづくりに向け、前橋市は来年度、同法に基づく「歴史的風致維持向上計画」の策定に着手する。養蚕、製糸で栄えた歴史を伝えられるよう、歴史的建造物を復元したり、史跡を整備し、「生糸いとのまち前橋」の再生を目指す。市がまちづくりの指針として9月に公表した「アーバンデザイン」を実現するための手法の一つに位置付け、観光誘客やにぎわい創出につなげていく。

■養蚕関連施設■
 市は同法の活用や効果について、2年ほど前から検討してきた。同法制定に携わった国土交通省の職員らを招いた庁内の勉強会やシンポジウムを開催。11月の第2回シンポジウムでは、国の交付金を活用して整備が可能な重点区域をどこに設定するか、どのような街並みを目指すかについて議論された。

 重点区域は原則、国重要文化財に指定された建造物やその周辺が対象となる。市内には国重文に指定された近代和風建築「臨江閣」や、国内最大級の蚕種製造農家「塩原家住宅」がある。いずれも養蚕関連施設であることや、日本で最初の藩営製糸所が前橋にあったことなどを踏まえ、シンポジウムで山本龍市長が「『生糸のまち前橋』の再生を目指すのはどうか」と提案した。

 計画策定に向け、市の担当者は「まずは臨江閣を中心にまちなかを重点区域に定め、前橋城の復元に加え、生糸のまちだったことを可視化できる内容を検討する」と青写真を描く。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事