前橋市長選 支持入り乱れ混戦に 来月告示へ現新5人が名乗り
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岩上憲司氏、佐田玄一郎氏、店橋世津子氏、中島資浩氏、山本龍氏(左から五十音順)

 2月2日の告示まで2週間を切った前橋市長選は過去最多に並ぶ現職、新人計5人が立候補する見通しだ。自民党は前回推薦した現職、所属の県議、元衆院議員の3氏が出馬表明し、保守系の県議、市議らは各陣営に分かれてぶつかり合う。一方、統一候補の擁立を模索した非自民勢力も共産党以外は自主投票となり支持が分散する。選挙戦は各勢力が入り乱れての混戦となりそうだ。

 3選を目指す現職の山本龍氏(60)は過去2回の市長選で自民の推薦を得た。今回は同党県議の岩上憲司氏(46)と元衆院議員の佐田玄一郎氏(67)が出馬表明し、3氏がそれぞれ推薦を申請。自民は前橋支部の議論がまとまらず、自主投票を決めた。前回選挙で山本氏を推薦した公明党も自主投票だ。

 山本氏の選対幹部には前橋市区の自民県議、中沢丈一氏と安孫子哲氏の2人が就いた。市議会は市議35人のうち、市長選の対応を巡り最大会派から分裂した11人を含め15人が支持。医師会や建設業協会の政治団体支部をはじめ、約30の業界団体の推薦を取り付けた。

 それでも、共産系候補との一騎打ちで県議4人、市議27人の支持を得た2016年の前回選挙に比べると勢力は半減した。「少数精鋭で戦う。『時計の針を戻してはいけない』と訴えていく」と陣営の危機感は強い。

 現職と勢力を分け合うのが岩上氏だ。県議会議長で前自民県連幹事長の狩野浩志氏が陣営に入り、保守系の有力者が選対に名を連ねる。市議は保守系7人に加え、労組を基盤とする市議会会派、市民フォーラムの5人も支援する。

 高木政夫元市長に近かった岩上氏の出馬で、山本氏が初当選した12年市長選の再現と見る関係者は多い。8年前は山本・高木陣営に分かれた勢力が反現職の旗の下、岩上陣営に集まった。選対は「市民党として、考えが同じなら一緒に戦う」とする。

 佐田氏は自民所属の国会議員として27年の実績をアピール。衆院選を支えてきた保守系と、社民党の市議OB計5人を中心に組織を固めている。高い知名度を生かして支持を広げ、他陣営を切り崩したい考えだ。

 野党の足並みもそろっていない。立憲民主党内に元衆院議員の宮崎岳志氏を統一候補として擁立する動きがあったものの、国民民主党は自主投票を決定し、共産などでつくる政治団体は独自候補を擁立。保守分裂の自民にくさびを打つチャンスだった共闘は幻に終わった。同じく自主投票の連合群馬は特定候補を支援しないよう通達したにもかかわらず、市民フォーラムは岩上氏支持を表明している。

 昨年12月に辞職した元市議の中島資浩氏(48)はミニ集会を重ねるなど草の根選挙で臨む。同じ東地区を地盤とし、昨年の県議選で立民・国民両党などの推薦を受けた県議の小川晶氏が支援を表明した。

 市民団体や商工団体など約30団体で構成する「民主市政の会」は元市議の店橋世津子氏(58)を擁立した。共産が推薦し、同党の地元県議、酒井宏明氏や4人の市議が全面的にバックアップする。

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