中止や警戒…対応苦慮 新型肺炎で就職説明会
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 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、3月1日に解禁される2021年卒業の大学生らを対象とした企業説明会の開催に影響が出ている。企業側は「学生にPRする好機」と捉えているが、合同企業説明会やイベントを中止する動きもあり、企業や学生双方に戸惑いが広がる。

1日の解禁直前 企業、学生戸惑い
 就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリア(東京都)は20日、新型肺炎の影響で22日~3月31日の合同企業説明会やイベントの中止を決めた。中止する説明会は44都道府県で計画し、2日には群馬県前橋市で説明会が予定されていた。

■動向を注視
 2日の説明会に参加予定だった群馬銀行(前橋市)の採用担当者は「学生と会える機会だったので残念だが、状況を鑑みれば仕方ない」と話す。3~4月には個別の説明会を前橋市や東京都で計画しているが、「警戒の機運が高まる中で、学生に集まってもらえるだろうか」と不安を口にする。

 リクルートキャリアの担当者は「中小企業をはじめ、採用への苦労は年々大きくなっている。心苦しい」とし、4月以降の開催については「状況変化を見極めながら検討する」としている。

 県内で合同説明会を開く他の企業も対応に苦慮する。3月初めに桐生、高崎両市で予定するマイナビ(東京都)は開催の可否を検討中。10日に前橋市で開催予定のスパン(高崎市)と、1日に高崎市で開催予定の上毛新聞社(前橋市)はいずれも「今後の動向を注視して慎重に検討している」と説明する。

■ウェブ面接
 企業の受け止めはさまざまだ。ベイシア(同)は、互いの顔が見えることが説明会の利点と考えるが、マスク着用といった制約も考慮しなければいけない状況に、対応の難しさを感じるという。今後の合同説明会や個別の説明会については「各社の動向を情報収集し対応を検討したい」(広報担当者)としている。

 システム開発などを手掛けるクライム(高崎市)は、採用活動の簡略化とスマート化を目的に、今月からインターネットを通じたウェブ面接方式を一部で導入。感染対策にもつながっている。

 一方、大学側も対応に追われている。高崎経済大は3月2~5日に学内合同企業説明会を予定する。キャリア支援チームは「情勢を見定めながら慎重に検討しなくてはならない」とするが、「これ以上のまん延で中止ということになったら恐らく初めてのケース」と話す。

 群馬大は、HPに「就職活動に臨まれるみなさんは十分に注意してください」と掲載し、感染防止を呼び掛ける。

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