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新型コロナウイルスの感染拡大で旅行を控える動きが広がり、群馬県内の観光地は大きな打撃を受けている。温泉旅館には宿泊キャンセルが相次ぎ、観光地でも人の姿はまばらだ。誘客の好機となる群馬デスティネーションキャンペーン(DC)や東京五輪の開催を控えているだけに、業界からは「早く事態が収束してほしい」との切実な声が漏れた。
磯部温泉旅館組合(安中市)では、加盟6軒で1万人以上のキャンセルが発生。同組合は「温泉街も明らかに人通りが少ない」とし、「東日本大震災のときは何日も休業する旅館が出るなど影響が長引いた」と心配する。
伊香保温泉(渋川市)のホテルでは、5月分までで8700人のキャンセルがあり、予約数は前年同期の半分以下に落ち込んだ。ビュッフェ形式の食事ではトングを使う際、客に使い捨て手袋を着けてもらうなどの対策を講じるが、担当者は「何かすれば客足が戻るというものでもない」とため息交じりに話す。
近年、良質な雪で外国人からの人気が高まっているみなかみ町でも客足が遠のいている。水上温泉旅館協同組合(同町)によると、加盟旅館で宿泊キャンセルが続いているほか、消毒液やマスクの不足を訴える旅館もあるという。
「このまま旅行需要が冷え込めば、宿を開けておくことが難しくなる」とするのは草津温泉(草津町)の宿泊施設。政府からイベントや会食の自粛要請が発表されるたびにキャンセルの電話が鳴り、重症化リスクが高いとされる高齢者の姿は温泉街でほとんど見なくなったという。
6日から東置繭所などの屋内見学中止に踏み切った富岡製糸場(富岡市)は、1~5日の来場者数が計1644人で前年同期比6割減となった。市は6日から来場者に対して再訪を願い、招待券を1枚贈る取り組みを始めた。市は「もう一度製糸場を訪れ、存分に見学してほしい」としている。
県バス協会によると、観光目的の貸し切りバスの3月分の予約は、企業や団体によるツアーの中止に伴い9割ほどがキャンセルになった。同協会は「収入が激減して苦しんでいる事業者が多い。一刻も早い事態の収束を願っている」としている。