スバル操業停止 県内の関連企業も対応急ぐ
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車両生産を停止した群馬製作所の本工場=9日午後、太田市

 SUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)は9日未明、新型コロナウイルスの感染拡大による部品供給の遅れと需要減を受け、国内唯一の自動車生産拠点である群馬製作所(太田市、大泉町)の車両生産を停止した。再開予定は5月11日。1万人超が勤務する巨大工場の休止が群馬県の経済に与える影響は大きく、製造、輸送、人材派遣などさまざまな企業が資金繰りや雇用調整といった対応に追われている。

 「検査不正問題や大規模リコール(無料の回収・修理)を乗り越え、復調の兆しが見えてきていただけに、残念だ」。市内の内装部品会社社長はため息をついた。同社は従業員の勤務シフトを組み直して対応。「休止が1カ月であれば耐えられるが、長期化すると厳しい」と眉をひそめる。

 売上高5割減を見込む同市の金属部品メーカーは休業日を増やして調整。部品輸送を担う同市の運輸会社は勤務体系を見直した。

 影響は県内全域に及ぶ。北毛地域の内装部品会社は10日以降の注文が全てキャンセルになった。県央地域の部品メーカーは13日~来月10日に操業を停止する予定だという。桐生市の人材派遣会社では、スバルの下請けで働く約70人のスタッフが8日夜から休みに入ったが、「休業補償してくれる取引先が1割しかない」と頭を抱える。

 困窮する地元企業への支援も活発になっている。中小企業や個人事業主からの相談が増えている桐生信用金庫太田支店は「弁当から燃料までスバルに関係する企業の裾野は広い。個別に最適な支援策を提案していく」と説明する。アイオー信用金庫(伊勢崎市)は「聞き取り調査を進め、柔軟に対応していく」とした。群馬銀行(前橋市)は「国や県が用意する補助メニューのうち、どれが適当かを一緒に考え、提案したい」とする。

 県は自治体や商工団体でつくる自動車産業対策検討会を設置し、影響の把握に努めている。足元の資金繰りを支える制度融資「経営サポート資金」の活用を促すほか、他の仕事を紹介する方針。県産業政策課は「先が見えない中、少しでも安心してもらえるように取り組みたい」と話している。

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