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新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクの品薄状態が続く中、群馬県内でも洗って繰り返し使える布製マスクの生産に乗り出す企業が増えている。異業種から参画しており、長年培った縫製技術を応用したり、機能性を高めた布を使ったりするなど各社の強みを生かしたマスクが登場。消費者に安心を届けるため、生産に本腰を入れている。
模様を織物に反映させる設計図を手掛ける意匠荻野(桐生市)は、ミシン技術を生かした「洗えるマスク」(660円)を3月末に発売。市内の観光関連施設など2カ所で購入できる。
マスク不足を知り、「できることから取り組もう」と生産に乗り出した。当初は一日に20枚の納品だったが、手ごろな価格とシンプルな見た目が好評で完売が続き、現在は一日に100枚ほどを生産する。工藤房利代表は「命と関係している商品だと感じる。3人の社員一丸で製造を続ける」と力を込める。
婦人服製造販売の「
供給増を目指し、協力会社と合わせて月産1万枚の量産体制を整えた。県内の小売店を中心に販売していく方針で、小川由起子代表は「多くの人に安全を届けたい」と話す。
市内企業の活発な動きを受け、桐生商工会議所はマスク生産者の情報をホームページで紹介している。新規事業に乗り出す会社も多く、3月末に4件だった掲載企業は現在12件に増えた。担当者は「経済活動が停滞する中で、各社が持ち味を生かしている」と話す。
寝具の企画や製造販売を手掛けるプレジール(高崎市)は、寝具の材料を活用したガーゼマスク(3枚セット、3300円)のインターネット販売を始めた。大阪市の繊維製品メーカーが開発した技術で、抗菌成分を繊維の表面に固定。立体的な形状のため実用性が高く、着け心地も良いとする。1週間に1000枚の流通を目標に、県内の委託工場で生産を進めていて「終息するまでの間、少しでも役に立ちたい」としている。