継続、再開 対応割れる 群馬県が休業要請の一部解除
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 群馬県が緊急事態宣言の対象から外れ、山本一太知事が休業要請の一部解除を発表した15日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて引き続き休業を求められた業種では、知事の判断に賛否が分かれた。休業を継続する事業者がいる一方、営業再開に踏み切った事業者も多く、対応が分かれた。

 「やっと営業を再開したのに…」。前橋市の中心街にあるバーの店主は、休業要請が続くことを知り、戸惑いを隠さなかった。緊急事態宣言の解除を受けて15日に店を開けた。「バーにもいろいろな営業形態がある。ひとくくりで休業を求めないでほしい」とため息をつく。

 同市のスイミングクラブも「休業が長引くほど経営は一層厳しくなる」として15日から営業。「他県と比べても、群馬県は慎重すぎるのでは」と不満を口にした。

 16日に再開する高崎市のフィットネスジムでは半数以上の会員が休会しており、「休業要請はやむを得ない面もあるが、経営面から再開を決めた」と苦しい胸の内を語る。パチンコ店を運営する西毛地域の企業も15日から時間を短縮して営業を再開した。来店客にゴム手袋を配布するなど「万全の対策は整えている」とした。

 一方、全国でカラオケ店を展開するコシダカホールディングス(前橋市)は自治体の要請に応じて休業を判断しており、群馬県でも知事の要請に従う。「お客さまが安心安全に楽しめるよう全力を尽くしたい」とした。太田市のバーは「店を開けてもお客さんが来ない。5月いっぱいは休むことにした」と話す。

 県ボウリング場協会は「ボウリング場でクラスターは発生していない」として、県に休業要請除外の請願書を提出。休業を続けるパークレーン高崎(高崎市)を運営する児玉企業は「収入がなく、固定費だけが出ていく状況。経営できなくなる施設も出てくるのでは」と懸念した

 休業要請が解除された事業者でも、対応が分かれた。県内の教習所は18カ所が16日から再開し、残りの教習所も月内に順次再開する。県指定自動車教習所協会は「第2波が来ないよう、感染防止対策を強化したい」とした。前橋シネマハウス(前橋市)は、映画の上映スケジュールを告知する期間が必要なため「すぐに再開するのは難しい」として、6月初旬をめどに再開を目指す。

 16日から営業を再開する秋葉写真館(同市)は「休業要請の解除はありがたい」と受け止める一方、「一市民としては急に人が動きだすことで第2波が来ないか心配」と複雑な心境を語った。

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