自動車電装部品製造のミツバ 3期連続赤字 500人規模希望退職募る
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 新型コロナウイルス感染拡大により弱体化した経営を立て直すため、群馬県桐生市広沢町で自動車電装部品を製造するミツバ(北田勝義社長)は15日、グループ内から500人規模の希望退職者を募ると発表した。一部の工場や子会社も閉鎖、国内投資ファンドから200億円の出資を受け、構造改革を進める。

◎中期経営計画・コロナ影響で規模大きく
 希望退職者の募集は、ミツバとその国内連結子会社に勤める40歳以上、62歳以下の社員、契約社員が対象。募集期間は8月24日から9月11日までで、退職は10月31日付。特別退職金を支給するほか、再就職支援サービスを提供する。対象者はミツバに2200人、子会社に500人いるという。

 国内の拠点整理は、新潟工場(新潟県)と、子会社の落合製作所(富岡市宇田)が対象。電動パワースライドドアなどを生産し従業員が182人いる新潟工場は21年9月に、金属部品を製造し63人が勤務する落合製作所は今年12月に閉鎖する。両拠点の事業はミツバや他の子会社などが引き継ぐ。北米や欧州など海外拠点の統廃合も進める。

 退職者募集や拠点整理を含む構造改革費用として124億円を特別損失に計上したため、ミツバが15日発表した20年3月期連結決算は、純損益が138億円の赤字だった。ミツバ労組の新井康紀委員長は「過去に例を見ない大規模な改革。内容を精査し、社側と最大限の交渉を重ねていく」とした。

 一連の構造改革は第12次中期経営計画(20~24年度)の一環。同計画に沿って年間経費を30億円削減し、5年間で400億円分の設備投資を抑制する。シャープ(大阪府)や曙ブレーキ工業(東京都)の再建に出資したジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(同)に種類株式を発行し、出資してもらう200億円を基に計画実現を目指す。

◎中国需要急落で3期連続の赤字 ミツバ3月期連結決算
 自動車電装部品製造のミツバが15日発表した2020年3月期連結決算は、純損失が138億400万円(前年同期は70億2100万円)と3期連続の赤字だった。新型コロナウイルスの影響で生産活動が低迷し、特に中国市場での需要の急落が響いた。

 売上高は前期比8.7%減の3042億2400万円。営業利益は22.1%減の85億3100万円、経常利益は35.6%減の68億9300万円だった。中国にある日系自動車メーカーに納品していた電動パワーステアリングのモーター生産が打ち切りとなった後、新型コロナ問題が発生した。

 21年3月期の業績予想は新型コロナの影響で合理的な算出ができず、未定とした。

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