食品容器 外出自粛の巣ごもり特需 県内事業所 増産急ぐ
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自社製品の納豆容器を持つエム・エス・ジーの村山泰義社長(左)ら
リスパックで生産するシェルボックス

 新型コロナウイルスの影響で外食を控える人が増える中、食品容器の生産が伸びている。スーパーで販売する総菜や菓子の包装資材や、飲食店の料理を持ち帰るテークアウト容器を製造する群馬県内事業所が増産に追われている。各社は感染拡大を防ぐための「巣ごもり需要」が継続するとみており、商品の供給体制を整えている。

 プラスチック製の食品トレーを生産するエム・エス・ジー(太田市)は納豆容器の出荷を増やした。消費者から免疫力を高める食材として納豆が注目され、需要が急増。店頭で品薄状態になった日もあった3~5月は、前年同期比1.3倍ほどになった。

 6、7月も含め、通常であれば消費が落ち込む夏場も堅調に推移するとみている。村山泰義社長は「スーパーの総菜コーナーが個別包装になり、機能的なプラスチックトレーの需要も増えている」と説明、軽さや衛生面での長所をアピールする。

 主要生産拠点の関東工場と群馬工場を伊勢崎市に構えるリスパック(岐阜市)では、二枚貝の形を模した「シェルボックス」と呼ばれるテークアウト容器の受注が増加した。ふたと容器が一体となっていて扱いやすく、電子レンジにも対応。植物由来の「バイオマスプラスチック」を使用しているため、焼却時の二酸化炭素排出が少ない特徴も受け、5月の生産量は2月の5倍になった。

 内側に仕切りの皿があり、具材とご飯や、スープと麺を上下に分けて入れられる容器も好調。免疫力を高める効果が期待されるヨーグルトやキムチの容器も伸びている。担当者は「消費税増税やデリバリー仲介業者の出現でテークアウト需要は増えていたが、コロナで拍車がかかった。食の新市場ができつつある」と指摘。使いやすく環境負荷の低い製品開発を進める方針だ。

 伊勢崎工場でプラスチックを加工するダイセルパックシステムズ(東京都)は菓子の包装資材が伸びている。

 土産物関連の生産が減少している一方、クッキーなど家庭で消費する菓子向けの製品を増産する。「今後は家庭向け包装に注力し、素材や形状、環境対応といった取引先のさまざまな要望に応えていきたい」としている。

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