SUBARU 21年3月期 600億円の黒字予想 米市場が回復見通し
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 群馬県に国内唯一の自動車生産拠点を置くSUBARU(スバル、東京都渋谷区、中村知美社長)は4日、2021年3月期連結決算(国際会計基準)の業績予想を発表し、純利益が前期比60.7%減の600億円になるとの見通しを示した。新型コロナウイルスの影響による世界的な需要低迷や日米両工場の操業停止が反映された20年4~6月期連結決算(同)は純損益が77億円の赤字(前年同期は665億円の黒字)だったものの、米国市場の回復基調を見越し、最終黒字を確保できると予想した。

 21年3月期連結決算の販売台数を前期比12.9%減の90万台、世界生産は14.6%減の88万台と想定した。売上高は13.3%減の2兆9000億円、営業利益は62.0%減の800億円と見込んだ。

 同社の6月の海外生産は前年同月実績を上回った。5、6月の米国でのシェア率は過去最高を更新したという。7月の米新車販売台数は5万台を維持しており、同社は「米国での新車需要は持ち直している」とみている。

 中村社長は電話による決算記者会見で、世界販売の7割を占める米国市場について緩やかに回復が続くと見通した上で、「全世界的な都市封鎖などが発生しない前提で予想した。『ここまではやりたい』という気持ちを込めた」と説明した。

 同時発表した20年4~6月期連結決算の世界販売台数は前年同期比49.3%減の13万3000台となり、売上高は45.2%減の4570億円。営業損益は157億円の赤字(前年同期は922億円の黒字)だった。

 4~6月期連結決算の純損益が赤字となったのは、リーマン・ショックの影響を受け、193億円の赤字となった09年以来。世界的な新車需要の低迷や部品の供給の遅滞により、3月下旬に米国工場を、4月上旬から群馬製作所(太田市、大泉町)の操業を停止したのが響いた。

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