道の駅「川場田園プラザ」 食や企画 進化続く
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外国人視察団に駅を紹介する月田駅長(右)=17日午後、群馬県川場村萩室

 好きな道の駅ランキングで上位常連の川場田園プラザ(群馬県川場村萩室)。クリスマスイブと週末が重なった24日、午前9時のオープン前に「横浜」「多摩」「習志野」といった群馬県外ナンバーの乗用車が駐車場に続々と入ってきた。「いい野菜が売り切れる前に」と川崎市から訪れた70代男性。売り場は開店直後から人であふれた。

◎訪日客取り込み課題
 全国から注目される道の駅の駅長に今年4月就任した月田壮活さん(47)は「道の駅を対外的にアピールする一番のセールスマン」と自らの立場を説明する。午前8時半に出勤し、霜が降りた屋外の机と椅子を拭き、ごみ拾いをする。朝礼を終えると電話対応に追われる。この時季は宿泊の相談や路面状況の確認が多いという。マスコミ取材や自治体職員の視察などの対応も大事な仕事。卒論を仕上げるために訪れた大学生にも丁寧に説明する。

■7割が首都圏
 オープンは1998年。5ヘクタールの敷地に農産物直売所や手作り工房、複数の飲食店が並ぶ。風光明媚(めいび)な景色と四季折々の野菜や果実が評判を呼び、来場者数は右肩上がりだ。2016年度は180万人を超え、首都圏からの観光客が7割占めた。週末になると周囲の道路が混雑する「田(でん)プラ渋滞」に地域住民もすっかり慣れた。

 年間3回以上訪れるリピーターが多く、16年度は76万人に上った。「基本を大切に常に進化し続けることが飽きさせないこつ。いつ来ても新鮮な発見があるようにしたい」と月田さん。食事のメニューに工夫を凝らし、非日常を演出しようとさまざまなイベントを企画している。

■目標は年200万人
 目下の課題は2020年東京五輪に向けて増加が見込まれる訪日外国人の取り込みと、道の駅から村内各地の観光地を巡る周遊観光の活性化だ。若者や外国人の意見を生かそうと、今月16、17の両日、東毛地域の日本語教室に通う17人の外国人の視察を受け入れた。来年2月までに対策をまとめてもらう予定だ。

 年間200万人の集客を目標に、道の駅は進化を続けている。(沼田支局 細井啓三)

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