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スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで取り扱うプラスチック製レジ袋の有料化に伴い、伝統的な風呂敷が“エコバッグ”として注目を集めている。小さく畳んで持ち歩け、結び方によってさまざまな形状の荷物を包めるなど利便性が評価され、飛躍的に売り上げを伸ばす県内メーカーもある。伝統技術の継承や着物文化を周知するチャンスと捉える業者も少なくない。
繊維加工業の朝倉染布(桐生市浜松町)では、独自技術で生産している水をはじく風呂敷「ながれ」(96センチ四方、4290円~)の需要が急増した。レジ袋有料化が始まった7月初旬からインターネット通販がにぎわい、8月末までの2カ月で前年と比べ5倍となる1万5000枚を売り上げた。
3~6月は新型コロナウイルスの影響で、製品を扱う東京都内の百貨店が休業したため実店舗での売り上げはゼロに近かったが、それも盛り返しつつある。通常は1万枚近くある在庫が品薄になり、増産計画を立てた。
朝倉剛太郎社長は、国産にこだわり1枚ずつ手縫いしている商品とPR。「水にぬれない布地なので、結露する飲料や食料品の買い物に最適」と説明している。
着物の販売やレンタルを手掛ける橋本絞店(太田市内ケ島町)は、県のふるさと伝統工芸品に指定されている染色技術「太田の絞り」で仕上げた絹ちりめんの風呂敷(8000円~)の売り上げ増を目指す。
1953年の創業以来、受け継がれてきた技術だが、時代の変遷に伴い販売が縮小。地域の伝統商品に触れるきっかけとして風呂敷に期待する。橋本徹社長は「着物だと高額だが、風呂敷なら購入時のハードルが低いはず」として、来客にエコバッグとしての使用を提案している。
「着物と風呂敷は切っても切り離せない関係」と強調するのは、中川原呉服店(前橋市本町)の中川原勝洋さん。同店では着物を仕立てた顧客にサービスの一環として風呂敷を提供し、喜ばれているという。「和柄のマスクを着用する人もいる。日常の中で着物文化に触れてもらえるよう、風呂敷の活用を促していきたい」と話している。