期待と感染不安が交錯 Go To クーポン 使いやすさを懸念も
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 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の地域共通クーポンが10月1日から利用可能になることが発表された8日、群馬県内の観光関連業者からは期待の声が上がった。Go Toトラベルを使った旅行費用の15%分が旅先で使える地域共通クーポンとして配布される。ただ、新型コロナウイルスの感染者数が一進一退の中で観光需要が回復するのか不安視する声もあり、事業者も「期待と不安」の入り交じった中でキャンペーン本番を迎えることになりそうだ。

 「とてもいいニュース。これをきっかけに経済が動きだせば」と明るい声で話すのは、吹きガラスの体験などができる月夜野びーどろパーク(みなかみ町)。県の宿泊補助キャンペーンや「Go To」の効果もあり、一時は前年比7~8割まで売り上げが回復したが、7~8月の感染再拡大もあって足元の売り上げは再び半分ほどに落ち込んでいる。年末にかけて少しずつ団体の予約も入り始め、「クーポンを使った利用が増えれば」と期待した。

 草津温泉の湯畑前で土産物を販売する一井おみやげセンター(草津町)は、宿泊に比べると土産の回復の勢いは鈍いとする。担当者は「旅行したことを周囲に話しにくい雰囲気があり、土産に手が伸びにくいのではないか」と指摘。クーポンでもどれだけ販売が回復するかは読めないとし、土産以外に提供できるコンテンツも考たいと前を向いた。

 「県や政府の宿泊補助の効果は限定的だっただけに、クーポンには期待している」とするのは、伊香保温泉の石段街にも出店する水沢うどんの大沢屋(渋川市)。6~8月の店内飲食の売り上げは前年同期の6~7割にとどまり、「旅館やホテルの宿泊客が外で飲食するかはまた別の話だった」という。それだけに「地域で使えるクーポンがあれば、お客さんが増えるかもしれない」とした。

 四万温泉の土産店(中之条町)は「冷え込んだ地域経済にはプラスになる」と一定の期待を示すが、「Go To」で東京都が除外されるなど、政府方針が二転三転したことを念頭に「出足がうまくいかなかったことで不信感がある。クーポンが使いやすい形になるか心配」と懸念した。

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