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政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に、東京が目的地の旅行や都民の旅行が10月1日から追加となる方針が示された11日、群馬県内の観光地からは歓迎の声が上がった。ただ、新型コロナウイルス感染症の再拡大などで足元の宿泊客数の落ち込みも見られ、「東京からの宿泊客が急に増えることはないのでは」との冷静な反応も。感染拡大への懸念について、関係者は「宿泊施設で感染が広がるようなことがあれば大変。万全の対策で迎えたい」と気を引き締める。
草津温泉は、新型コロナの拡大前は東京圏からの観光客が6割を占めており、「東京解禁」は追い風になりそうだ。草津温泉観光協会(草津町)の担当者は「お客さんにも健康管理に気を付けてもらい、楽しい旅行にしてほしい」と話す。
同協会が運営する観光施設「熱乃湯」は8月の入場者数が前年の5~6割にとどまる。10月1日から使えるようになる地域共通クーポンを入場に利用できるように申請中で、協会は「東京解禁とクーポンで入場者増を期待したい」とした。同温泉のホテルは「東京のお客さんは周りの目を気にしながら来ていた。東京圏からの来客が7割近いのでとてもありがたい」と歓迎した。
伊香保温泉の旅館は宿泊客の約8割がGo Toトラベルを利用しており、「観光需要を下支えしてくれている」と指摘。「人口の多い東京が加わればさらに期待できる。クーポンも使えるようになるので、地域経済にもプラス」と喜ぶ。
「四万温泉は東京圏からの利用が多いので期待したい」とするのは同温泉の老舗旅館。感染症対策に取り組む店舗を認定する県の「ストップコロナ! 対策認定制度」を申請中で、
観光関連事業者の期待も膨らむ。みなかみ町の観光農園は「間もなくリンゴ狩りのベストシーズン。多くの人が来てくれるのでは」と歓迎。北毛を中心にバスやタクシーを運行する関越交通(渋川市)は「これをきっかけに旅行の機運が盛り上げればうれしい」と話した。
冷静な見方もある。水上温泉の旅館の担当者は「世の中全体の人の流れが弱くなっている。V字回復はしばらく難しいのではないか」と分析。それでも「しっかりと感染症対策をして楽しんでもらうことで、宿泊客を増やしていきたい」と意気込んだ。