GoTo東京追加 初の週末 県内観光地にぎわい戻る クーポンも期待
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カヌーツアーを楽しむ人たちでにぎわう片品村の菅沼
家族連れでにぎわう安中市の磯部ガーデン

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に東京発着の旅行が追加されてから初の週末となった3日、群馬県内の観光地や温泉街はキャンペーンを利用して遠出を楽しむ観光客でにぎわった。新型コロナウイルス感染拡大で大きな打撃を受けた観光関係者は「秋の行楽シーズンに合わせ、客足増加の追い風にしたい」と期待した。

 片品村の菅沼はカヌーを楽しむ人たちでにぎわった。地元のブルーバードカヌーが主催するツアーに、県内や首都圏から参加した20組74人は、色付き始めた紅葉を楽しみながらパドルをこいだ。

 渋川市の伊香保温泉では、石段街を散策する多くの観光客の姿が見られた。普段より少しぜいたくし、高価格帯の旅館を予約したという東京都台東区の40代夫婦は「遠出を控えていた。温泉でゆっくり、のんびりしたい」と話した。

 渋川伊香保温泉観光協会の大森隆博会長は、東京発着の旅行がキャンペーンの対象となったことに加え、配布が始まった旅行代金15%分の地域共通クーポンにも期待を寄せる。各宿泊施設にクーポンを使用できる店舗の一覧表を掲示しているといい、「宿泊客が飲食したり土産を買ったりして、地域全体に効果が広がるといい」と願った。

 足湯や湯畑周辺での写真撮影を楽しむ家族連れや若者の姿が目立った草津町の草津温泉。東京都八王子市から夫婦で訪れた木村匠さん(47)は「(キャンペーンを利用して)1万円ほど安くなった。その分、土産を買いたい」と笑顔を見せた。

 草津温泉観光協会の担当者は「週末は旅館がほぼ満室になり、徐々に人が動きだした。紅葉シーズンも控えているので、平日の人出にも期待したい」と効果を見守る。一方で、「クーポン利用の際にエラーが発生し、手間取ることもある。スタッフが慣れるまで時間が必要」と指摘した。

 安中市の磯部温泉の旅館「磯部ガーデン」は、県内外から訪れた家族連れらで活気づいた。都内から県内の実家に帰省したという男性は同館に宿泊。「やっと群馬に帰ることができた。安く泊まれるので温泉をゆっくり楽しみたい」とほほ笑んだ。

 同館ではキャンペーンに関する問い合わせが多く、対応に追われている。小泉淳支配人は「電話で長時間説明しなければならず、スタッフの負担が増えた。もっと分かりやすくしてほしい」と要望した。

 県内の主要駅では、観光で東京方面に出掛ける人も見られた。約1年ぶりに都内の友人に会いに行くという前橋市の60代女性は「だいぶ悩んだが、冬になれば感染が広がる恐れもあり、思い切って行くことにした。ただキャンペーンがあっても都内に宿泊する気にはならない」と話した。

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